清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

日系人 差別描いた いい番組

2011年9月4日13時から放送された、NHK-BS1「BS特集 砂漠の中の日本庭園」(制作はNHK広島)はよかった。

カリフォルニア州のマンザナール(など)には、日系人日本民族アメリカに移住している人。清高定義)を強制収容する施設があった。日系人がスパイになるのを恐れてアメリカがつくったものだという。マンザナールの強制収容所では、日本庭園が造られた。日系人としての誇りを保つためだとか。戦後、所長のラルフ・メリットは、観光地にしようと企てるが、自由の国を標榜するアメリカは、日系人強制収容所の存在を無視できず、庭園はそのまま放置される。そして放送当時、庭園を発掘する作業がなされているという。

当ブログでは、日本人が差別するという趣旨の内容を扱ったことがある(と記憶している)が、もちろんそれだけでなく、日系人が差別されていることも理解しているつもりである。このようなことがわかる、素晴らしい内容だった。

ところで、以前『教育を受ける権利と朝鮮学校  高校無償化問題から見えてきたこと』(朴三石、日本評論社、2011)を読んだ。内容はおおむね妥当だと感じたが(法的な根拠があり、不当な差別であることがわかる)、なんか右翼的な部分があると思った。つまり、民族教育の強調があるのが気になった。ただ、公立学校に通っている人も、たとえば国語で民族教育がされているし(古典、近代、共に、日本文学中心。別に問題はない)、そんなにおかしくはないのかな、と思ったが、「砂漠の中の日本庭園」を見て、差別されると民族の誇りを確認しないとやっていけないのかな、と思った。確認しなくてよい現状を幸せに思った一方で、右翼の言うことも一理あると感じた。他方、日系人には、人権団体の支援がある。サヨクにも存在価値があると感じた。と、このように、いろいろなことを考えられるいい番組であった。