清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

不正受給 真の原因じゃ ないみたい

ダイヤモンドオンライン「生活保護の急増は本当に“不正受給”が原因か?/蔓延する「受給者悪玉論」の死角と真に論ずべき課題」(2011年12月10日アクセス。http://diamond.jp/articles/-/15267) が興味深かったので、紹介する(以下のカギカッコ内は、「生活保護の急増は本当に“不正受給”が原因か?/蔓延する「受給者悪玉論」の死角と真に論ずべき課題」からの引用)。
 
「「不正受給が増えているから、生活保護費が膨れ上がり、国や自治体の財政を圧迫しているのだ」という論調が、世間に広まっている」というのは、私の印象ではないが(働ける人がもらうのはおかしい、という論調はよく聞くが、働ける人がもらう=不正受給、ではない)、そう思う人がいるので、引用文のような内容になったのだろう。
 
「生活保護「受給者最多」のカラクリ――本当に問題なのは貧困の放置」(オルタナ・オンライン)と題されたネット記事では、全人口に占める生活保護受給者数の割合である「保護率」は、これまで受給者数が過去最多だった1951年の2.4%に比べ、今年7月時点で約1.6%と、むしろ少なくなっている」とあるが、『ルポ 生活保護』(本田良一、中公新書、2010)「はじめに」3ページ図0-1でも示されている。世間の論調は間違いで、保護率が過去最多でないというデータはおそらく間違っていないだろう。
 
「本当の問題は、生活保護受給者の増加ではなく、むしろ「まだ受給しなければならない層がいること」と田村氏(「絶対にあきらめない生活保護受給マニュアル』(同文館出版)の著者で、社会福祉士の田村宏氏」。清高補足)は指摘する」も、常識として知っておいた方がいいだろう。ダイヤモンドオンラインの記事の限りでもおかしいとは思わなかった。
 
「「生活保護受給者の問題を自己責任と考えるのであれば、一度、実際に生活保護受給者に会った方がよい」」と言っても、会ってもらえるかはわからないが、ダイヤモンドオンライン通りの論調で、とりあえずは問題ないだろう。
 
批判精神ゼロのダメエントリーだと言われても仕方がないが、私の調査の限りでも、ダイヤモンドオンラインの見解を否定する根拠はない。否定するのであれば、根拠をぜひご提示願いたい。