あらかじめ断っておくが、あらたにす(http://allatanys.jp/) が社説を作っているわけではありませんので、念のため。
「1997年の名護市の市民投票の際には、久間章生防衛庁長官が沖縄出身の自衛官ら約3千人に文書で協力を求めた。真部局長は一昨年の名護市の選挙でも「同様のことをした」と話している」という。自由民主党政権は、民意を捻じ曲げようとした過去があったようだ。
ただ、「昨年末以降、沖縄では政府の信頼が失墜し続けている」という根拠は何か? 朝日新聞が誘導したい世論なのか? 「新旧防衛相の沖縄への配慮を欠く不適切な発言」のどこが問題なのか? きちんと発言を精査することなしに、政府を叩けば責任を果たせたと自己満足する、バカヒ的発想は、民主党政権下でも健在である。
沖縄防衛局長の講話といい、「前沖縄防衛局長の女性蔑視の暴言」といい、官僚の下劣さの問題なんじゃないか? 「防衛局 市長選挙に 介入か? 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/52777506.html) でも書いたが、民主党はどちらの候補も推薦しなかった。ゆえに、政府の関与の可能性は、現時点では極めて低いが、スクープでもない限りは、批判されるべきは、防衛官僚だろう。
次は②、日本経済新聞社説「これで沖縄の信頼得られるか」(http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1EAE6EBE2E0EBE2E2E0E2E0E0E2E3E08297EAE2E2E3?n_cid=DSANY001) 。
「このままでは米軍普天間基地問題の可決も、遠のくばかりだ」とあるが、「米軍普天間基地問題」ではなく、米軍基地の問題なんだけど。沖縄県民の多数が、米軍基地存続に賛成した事実、ありました? 沖縄県民をモノとみて(佐藤優さんの表現を参考にしましたが、どの記事かはメモしていないので、わかりません)、勝手に問題をこしらえているだけじゃないのか?
「「そもそも民主党政権には沖縄と真剣に向き合い、普天間問題を解決しようという決意(中略。「戦略」については日本経済新聞の通りなので、清高補足)が見られない」だと? 県外移設に言及したのは、鳩山由紀夫さんだったじゃないか! 「真剣に向き合い」とは、沖縄県民の多数である(と思われる)最低でも県外、理想は国外移設を探ることなんじゃないか? 過去の自民党政権、ただの一度でもしたのか? 日本経済新聞が政治をやるわけじゃないんだ! 日本経済新聞流の定義など必要ない!
「お粗末な状況が、現場の気のゆるみや混乱」というなら、なぜ2010年(1月24日。清高補足)の選挙でも? 全然関係ない! 日本経済新聞のガセ社説が「お粗末な状況が、現場の気のゆるみや混乱」の結果だろう。
それにしても、私の調査の限りでは、この問題の解決は、沖縄県民を慮れば、鳩山由紀夫流の最低でも県外しかないし、民主党政権の問題かも、怪しい。辺野古移転が最善で、民主党政権が混乱しているのが問題というのは、報道の限りでは、どう解釈すれば出てくるのか、さっぱりわからない。