1.昨日行われた東京都議会議員選挙、都民ファーストの会が圧勝した一方で、自由民主党がかつてない惨敗を喫したという。そして、その原因の一つは、稲田朋美防衛大臣の失言だという。
しかし、自由民主党ヨイショの読売新聞は、2017年6月30日社説「稲田防衛相発言 政治的中立に疑念持たれるな」(http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20170630-OYT1T50016.html
)において、「防衛相への批判が強まるのは、日本の安全保障にとって好ましいことではない」と、さり気なく稲田防衛大臣を援護している。
社説は批判するな!という趣旨ではないが、批判される方が問題だろう。なのに「辞任しろ!」「罷免しろ!」と言わない。麗しい自由民主党愛ですなぁ。
ちなみに他紙。
朝日新聞2017年6月29日社説「稲田防衛相 首相は直ちに罷免せよ」(http://www.asahi.com/articles/DA3S13009579.html?ref=editorial_backnumber)
毎日新聞2017年6月29日社説「稲田氏「自衛隊としてお願い」 自覚の乏しさにあきれる」(https://mainichi.jp/articles/20170629/ddm/005/070/038000c)
(「撤回したが、それで済む問題ではない」)
東京新聞2017年6月29日社説「防衛相発言 不問に付せぬ政治利用」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017062902000148.html)
(「政権中枢はなぜ、稲田氏をかばうのか」)
2.2017年6月30日朝刊13版36面「難民申請増に歯止め 身体拘束 慎重な運用必要」(1面の偽装新対策の記事を受けて)で、山下真範記者によると、「「就労目的の偽装申請があまりに多く、審査に支障が出ている」という審査現場の声は切実だ」だとか、「法務省は、「偽装申請を減らすことが真の難民救済につながる」という対策の趣旨を丁寧に説明し、慎重に運用していく必要がある」だとか書いている。要は国は正しいの!ということである。
難民認定の少なさを批判している人くらい探せば簡単に見つかるはずだが、そういう人の声はスルーで、自由民主党政権下の国は正しい!という、ヨイショ精神が出ている。
*なお、どちらの記事も、読売新聞が間違いだ、ということではなく、読売新聞の、自由民主党政権や国のヨイショぶりが目につくということである。