清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

なつかしい NHK将棋 トーナメント

2012年10月1日から、「囲碁・将棋チャンネル」(http://www.igoshogi.net/ )が、CSアンテナなしで(110度CS対応BSアンテナで)見られるようになった(9月30日までは、CSアンテナがなければ見られなかった(110度CSに対応していなかった))。

その宣伝もあってか、10月1日12時から8日まで、「囲碁・将棋チャンネル」が無料だった。

そこで、いくつか番組を録画してみたが、その中に、「NHK杯テレビ将棋トーナメント選」というのがあり、懐かしかったので、以下、取り上げる。

2012年10月5日22時からその番組が放送されたのを録画してみたが、今回は、第31回の将棋トーナメント2回戦第10局、大山康晴十五世名人・王将 vs 河口俊彦五段(肩書きは放送当時)の一戦だった。

第31回のトーナメントの司会は、先日亡くなった永井英明さん。現在の女流棋士の司会に特に不満はないのだが、永井さんの進行を見てみると、工夫がされていて面白く感じた(「上位陣総崩れ」だとか、河口五段について「何をやっても棋士で一番」(文章は有名。囲碁はアマチュア大会の県代表、など)だとか、解説の大内延介八段を「元気いっぱい」と表現したりだとか)。リアルタイムで見ていた時には感じなかったのだが。

持ち時間は、20分、切れたら30秒。当時は収録時間は約75分なので、これが適当だったのだろう。現在は90分番組で、持ち時間10分、切れたら30秒、ただし考慮時間1分単位で10回。

将棋は、後手・大山十五世名人の四間飛車に、先手・河口五段の腰掛け銀。解説の大内八段によると「河口さんの得意戦法」だとか。私は『将棋マガジン』以来、河口さんの『対局日誌』を読んでいた(『新・対局日誌』(河出書房新社)全8巻を持っている)。たまに河口さんの対局の図も乗るが、居飛車系統の将棋は見たことがなかった。しかし、当時の河口五段は、なんでも指す人だったらしい。

時間がなくなると、「◯◯先生、残り10分です」というアナウンスが入るのも時代で(書き忘れたが、テロップでは、「大山康晴十五世名人・王将」と出る時があった。当時の名人の権威のほどがうかがわれる。中原誠十六世名人が、十六世名人を名乗ってからタイトルを獲るところを見たかった)、現在では、段位や肩書きが付けられている(NHK杯ぐらいで、将棋会館での対局では「先生」と呼ぶ)。

河口五段が攻めるも、大山康晴十五世名人・王将が的確に受ける。名人が詰みを逃したらしいが、大勢に影響せず、92手で大山十五世名人・王将の勝ち。

感想戦も賑やかで、大内八段が大山十五世名人・王将の前で「河口さんに勝ってほしい、と言っていた」と言ったのにはびっくり。大山十五世名人・王将も、特に怒るでもなく、「こっちもそういう訳にはいかない」と返答したのにもびっくり。現在のNHK杯ではまず見られないやり取り(羽生善治三冠(王位・王座・棋聖)が勝つのは面白くないから、橋本崇載八段に勝って欲しかった(2012年10月28日放送予定)なんて、阿久津主税七段は、絶対に言わない(羽生三冠と同じ道場出身でもある)。以上、「NHK杯テレビ将棋トーナメント」のサイト(2012年10月16日アクセス。http://cgi2.nhk.or.jp/goshogi/shogitou/ 参照)で、面白かった。

もちろん、今後もいろいろな対局が見られるはずで、囲碁・将棋チャンネルの目玉番組の一つとなるかも。