2013年8月6日に、広島市で「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」があった。そこでの安倍晋三・内閣総理大臣のコメント。
「私たち日本人は、唯一の、戦争被爆国民であります」(首相官邸HP「平成25年8月6日 広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式あいさつ」(http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0806hiroshima_aisatsu.html
)
ハ・ズ・レ!
私が高校時代に使っていた、三省堂『詳解世界史』(1990年3月30日初版)p326によると(本文の左「原子爆弾の被害」)、「被爆した人びとのうちには、当時両市(広島市と長崎市のこと。清高補足)に在住した多くの朝鮮人、中国人、帰国中の日系アメリカ人、東南アジアの留学生、連合国の捕虜、そのほかポーランド人、ドイツ人、ロシア人なども含まれていた」んだって。
安倍さんは以前、民主党の、小西洋之参議院議員の質問において憲法第13条を理解していないことを露見してしまったが(平成25年3月29日の参議院予算委員会会議録をご参照あれ。http://kokkai.ndl.go.jp/cgi-bin/KENSAKU/swk_dispdoc.cgi?SESSION=2641&SAVED_RID=2&PAGE=0&POS=0&TOTAL=0&SRV_ID=10&DOC_ID=688&DPAGE=1&DTOTAL=2&DPOS=1&SORT_DIR=1&SORT_TYPE=0&MODE=1&DMY=3237
。ただ、内閣総理大臣が知らなくても知っている人を使えればいいとも言えるが、自由民主党憲法改正草案では変えられている(http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/pdf/seisaku-109.pdf
)ので、理解せずに変えようとしているなら、恐ろしい)、8月6日の式典の限りでは、世界史(というか日本史だが)の知識も怪しいことが露見してしまった。
せいぜい原子爆弾を落とされた唯一の国といえばよかったのに。