清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

日本史より 地理必修が 望ましい

転載元の朝日新聞デジタル「首相、道徳教科化に意欲 教育委員会も「抜本的に改革」」(2014年1月29日13時13分。以下①。http://www.asahi.com/articles/ASG1Y3WFXG1YUTFK004.html )のタイトルとは関係ないが、①;によると、「高校で選択科目の日本史の必修化についても「日本人としてのアイデンティティー、日本の歴史と文化に対する教養などを備え、グローバルに活躍できる人材を育成する観点から検討を進めていく」と表明し、積極的な姿勢を示した」という。

 
知識は力なのだから、日本史であれ何であれ学ぶことはいいことだが、現時点での日本史の必修化は見送ったほうがいい

現行学習指導要領では、地理歴史科は、世界史が必修(近現代史中心の2単位Aでも通史の4単位Bでも良い)、日本史または地理が選択科目になっている(文部科学省HPより。2014年2月23日アクセス。http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2011/03/30/1304427_004.pdf )。世界史の必修をやめるかどうかは明らかではないが、歴史だけ必修の理由が見出し難い。
 
某日、『地理』という雑誌の、2014年2月号を某図書館で読んだが(『地理』2014年2月号については、Amazonの右記URL参照。http://www.amazon.co.jp/%E5%9C%B0%E7%90%86-2014%E5%B9%B4-02%E6%9C%88%E5%8F%B7-%E9%9B%91%E8%AA%8C/dp/B00HWCJEO2/ref=sr_1_4?ie=UTF8&qid=1393146704&sr=8-4&keywords=%E9%9B%91%E8%AA%8C%E3%80%80%E5%9C%B0%E7%90%86%E3%80%802%E6%9C%88%E5%8F%B7 )、それによると、フランスの中等教育(日本の高等学校含む)では、地理と歴史は同時並行で履修し、ともに必修である。
 
私は中学時代に自治体をまたいで転校したのだが、転校前の学校と転校後の学校でカリキュラムが異なっていたので、中学校(前期中等教育)で地理は半年しか学ばず(日本地誌は授業で学ばなかった。高校受験の問題集で覚えただけ)、高等学校(後期中等教育)では文系志望だったので暗記科目を選んだ関係で地理を履修しなかった。そんなわけで地理の知識に欠損があるのではないかと思い、最近地理の教科書を買って一読した(『新詳地理B』(帝国書院平成24年(2012年)3月27日文部科学省検定済)。
 
地理の学習をするとイヤでも人間の生活は環境の影響を受けることを学ばざるをえない。例えば(外国の話だが)インドは、降雨量が多いところで米が栽培されていたり(『新詳地理B』p256②と、p252③の比較)、土地の広いアメリカなどは大規模農業に向いているが日本では難しかったり、といったことが学べるのだ。
 
世界がどんな環境かを無視して、日本の歴史だけを必修にする合理的理由を、私はどうしても見いだせないのである。
 
というわけで、現時点で当ブログの提言としては、地理を必修とし、世界史と日本史については、選択にするか、再構成するか、にすべきであるとする。それらに加えて現行学習指導要領の公民科(現代社会2単位か倫理+政治経済の4単位)履修でバランスのとれた知識が身につくものと考える。