清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

改革より バランスとること 大切だ

読売新聞東京本社版2014年1月11日朝刊12版17面に「下村文科省に聞く教育改革」(以下①)と題した、下村博文文部科学大臣へのインタビュー記事が載っている。

 
①によると、「―グローバルな人材の育成には何が必要か。/「英語力を高めることも必要だが、真の日本人としての意識、アイデンティティーがないと、世界で通用しない。今まで以上に、日本の伝統や文化についての教育を行うべきだ」という。
 
諸手を挙げて賛成、というわけにはいかない。時間は無限にあるわけではない。「日本の伝統や文化についての教育」に時間をかけすぎて、他にどんな国や文化があるのかを疎かにしてもいけないのではないか?朝日新聞デジタル「高校日本史の必修化検討 新科目「公共」も」(2014年1月8日7時36分。以下②
)には「高校の日本史必修化については、「グローバル社会を見据え、日本のアイデンティティーを学ばせる必要がある」との意見が自民党を中心に強い」とあるが、もしそれを踏まえてのコメントであれば、他の国や文化等の学習とどうバランスをとるかを検討したほうが良い。
 
①を読み進めると、「「新科目『公共』を高校に導入することを、自民党から提案されている。社会的に自立するために必要な労働や税、社会保障などの理解を深めるもので(以下略)」」とある。「「労働」」法と書いていないのが、ホンネなのか、聞き手・朝来野祥子のミスかはわからないが、現在の中等教育でそんなに不足しているのだろうか?私が高校生の頃の(1992年)政治経済の教科書には労働法はあったけどなぁ。
 
目くじらを立てるほどではないのだろうが、時間とのバランス、既存の教育内容の良さも検討しなければならないかもしれない。
 
*文中敬称略