清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

はすみリスト よりも問題? 安田の本

最近、ネットで話題になったのは「はすみリスト」。①「Facebookではすみとしこさんに「いいね!」した人の個人情報433人分をネットに晒して炎上~F-Secure社マネージャか」(2015年11月4日2時47分。https://netatopi.jp/article/1001135.html

)によると、「「反安倍 闇のあざらし隊」」と名乗ったアカウントが、、「「『はすみとしこの世界』で、はすみの下衆イラストを持て囃している人たち337人の名前、プロフィールURL、居住地、出身校、勤務先のリストが公開されました。」とツイートし」たのがはすみリストのようである。試みに、Yahoo!で「はすみリスト」で検索する(http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E3%81%AF%E3%81%99%E3%81%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88&ei=UTF-8&fr=opsrch
)と、リストにたどり着くのは難しそうだった。
 
①によると、晒された内容は「Facebookの登録名とURL、公開されている住所、学歴、現在の職業」らしい。
 
これについては、例えば②Yahoo!ニュース「フェイスブックの個人情報をリスト化して「晒した」――プライバシー侵害にあたる?
弁護士ドットコム 11月13日(金)9時59分配信」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151113-00003932-bengocom-soci
)のような参考になる解説はあるが、そもそもは公開されている情報である。プライバシー権が情報コントロール権であっても、悪用される恐れはあるのだから公開を慎重にすべきだろう。

ところで、最近、筆者は『ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力』(安田浩一、文春新書、2015)を読んだが、それには、朝鮮人に対する差別発言を繰り返すSという人を暴き立てる話が載っている。安田ではなく、ツイッターのユーザーがツイートを分析してSを突き止めた内容だが、それは問題ないんだろうか?
 
つまり、はすみリストは、公開された情報を集めただけ。Sの件は、Sが公開していない情報を突き止められた。前者だけが問題というのは腑に落ちない。
 
もちろん、安田の取材力、並びに本の内容は素晴らしい。しかし、安田の本はよくて、はすみリストがよくないという価値判断は、実はよくわからない。
 
*文中敬称略