清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

攻撃的 排除で残る 差別かな

ITmedia NEWS「Twitter表現の自由の場ではない? 日本法人幹部発言、Twitterが考える「健全性」とは」(2018年12月26日 19時25分。http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1812/26/news121.html

)が興味深い内容だったので、検討する。
 
記事によると、「 Twitter Japanの笹本裕代表取締役は12月26日、事業戦略説明会で同社の健全性ポリシーに違反したツイートを検知する体制の強化について説明した。その席上、Twitter上の発言の健全性を守るという文脈で『Twitter表現の自由の場ではない』と発言したが、直後に広報を介して訂正、『攻撃的・差別的な発言の自由の場を提供しているわけではない』と補足している」という。
 
記事を読み進めると、「『もともとTwitterは、発言力のない人達が声を上げられる場にしたいという気持ちで作られた。この発言を妨げるような攻撃的なアカウントが増えると本来の(発言する立場が弱い人たちの)場が奪われることから、ポリシーを敷くことで健全性の基盤を作ろうとしている』とした。/しかし、『表現の自由の場ということではない』という表現に語弊があることから、同社広報は笹本代表取締役の発言を訂正。『例えば#metooのような、従来発信できなかった人たちの発言機会を増やしたいというのが本来言いたかったこと。それを奪うような攻撃的・差別的な発言の自由の場を提供しているわけではない』と釈明した」という。
 
Twitter社の人って、ユートピア思想なんだな(苦笑)。
 
「『攻撃的・差別的な発言』」をしないようにというが、単に他者に対して批判するな、程度の意味しかないのは、Twitterを使えばわかる(試しに他者の発言を否定的に評価してごらんなさい。たちまち凍結される)。しかし、批判されない表現などないのだ(正しい主張でも。だから批判が不当である旨を表現しなければならない)。だから「ユートピア思想」(どこにもないことを考えているな、という程度の意味)と書いた。
 
実際は、批判を封じ込めてしまうので「『攻撃的・差別的な発言の自由の場を提供している』」のが現状である。
 
その例をアドレスだけ(一部修正。筆者が差別的な内容と判断したツイートのアドレス)
 
韓国に対する話だけなのがアンフェアなのは承知だが、筆者の見立てでは、ネット右翼というか、草の根保守が差別発言を自由にできるようになったのが昨今のインターネット空間なのであえて韓国関連にした。
 
筆者としては、先述のアドレスのツイートの内容は公の場で表現すべきではないと思うが、Twitter社としては「『発言力のない人達が声を上げ』」ているにすぎないのだろう。しかし、それは発言力がないのではなく、発言してはいけない内容だからである。
 
それをTwitter社がわかっていないので、健全な批判は「攻撃的」としてアカウントを凍結し、「『攻撃的・差別的な発言の自由の場を提供している』」状況になっているのである。
 
今回はTwitter社をやり玉に挙げたが、どのインターネットサービスにも言えることである。だから、真っ当な批判を「攻撃」と解釈するのではなく、批判している表現と批判されている表現を見比べて判断してほしいものだ。