清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

東スポと 百田合作の 差別かな

東スポWeb「百田尚樹氏 ハングルだらけの日本の車両案内に不快感「吐き気がする」」(2019年4月19日16時27分。https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1360482/

 以下、「東スポの記事」と表記。なお、筆者はYahoo!ニュースで見つけたのでそのアドレスも示す。https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190419-00000030-tospoweb-ent
)によると、「構成作家百田尚樹氏(63)が19日、ツイッターを更新し、日本の電車内や駅で表示されるハングルについて言及し」たという。
 
記事に「ツイッター」とあるので、ツイッターで示すと、
 
「吐き気がする」(Mi6 007さん(@JamesBo34903615)の「異文化強制/おい!次の駅何だか判らないじゃないか」(https://twitter.com/JamesBo34903615/status/1118152172829417473
)のツイートの返信)
 
「そもそも、都内の電車に乗っている乗客に、韓国人旅行者が何パーセントいるんだ!/電鉄会社には、そのデータがあるのか?/私の感覚で申し訳ないが、1%に全然満たない気がする。そんなために駅の電光掲示板表示の時間が30%も取られるのはたまらない」(https://twitter.com/hyakutanaoki/status/1119099606984355841
)
 
そもそもなんで「吐き気」がするんだろう?それもハングルの時に限って(Mi6 007さんのツイートの画像を参照)。百田先生、相当具合が悪そうだから、病院に行ったほうがいいですなぁ。
 
百田さんには病院に行って大事を取ってもらうとして検討を続けると、「そもそも、都内の電車に乗っている乗客に、韓国人旅行者が何パーセントいるんだ!/電鉄会社には、そのデータがあるのか?」について。これはたぶんないだろう。どれくらいの人がIC乗車券で乗るかがわからないので。
 
ここからもあくまで推計だが、JNTO「月別・年別統計データ(訪日外国人・出国日本人)」にある「訪日外客数(年表)『国籍/月別 訪日外客数(2003年~2019年)』」のpdf版(2019年4月19日アクセス。https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/since2003_visitor_arrivals.pdf
)の、「2018年 訪日外客数(総数)」の「累計」を見ると、韓国が7,538,952人ヨーロッパ+アフリカ+北アメリカ+南アメリカ+オセアニア+無国籍の「累計」の合計が4,433,939人。韓国人の方が多い。となると、仮の話だが、英語表記をしなくてもハングル表記することに意味がありそうである。
 
東スポの記事には「英語ならまだしも、ハングルや中国語だけが表示されると、日本人にとってはとたんに理解しにくい状況となる」が、日本人が馬鹿だ、としかならず、東スポは何か日本人に恨みでもあるんだろうか?
 
東スポの記事をさらに引用すると、「例えばシンガポールの電車では4か国語同時表記が基本。しかし、いずれも公用語」とあるが、その理屈だと「英語ならまだしも」が不成立である。英語は公用語ではないからである。先述の話と併せて考えると、日本においては英語表記はいけないことになる。
 
本エントリーでは中国、ならびに中国語の話は省いているが(訪日客は韓国より多い)、訪日外客数、公用語、以上2点を考慮すれば、英語表記の方が問題であり、ハングルや中国語表記の方が妥当となるが、それすら書けない東スポWeb、ならびに百田尚樹さんは差別者である。
 
補足
先ほど、「2018年 訪日外客数(総数)」を示したが、アジアの国で英語を用いるとされるのは(『新 TVのそばに一冊 ワールドアトラス』(帝国書院、2018年)p125~133による)、他に香港、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドである。その5国の訪日外客数は3,771,449人。英語を用いる国だけではないが、先述のヨーロッパ+アフリカ+北アメリカ+南アメリカ+オセアニア+無国籍の「累計」の合計4,433,939人を足すと8,205,338人となる。韓国の人と同じく、十万の位で四捨五入すると800万人であるから(ましてや、英語圏でない国も含んでいるので)、ハングル表記に合理性があることは何ら揺らがない。なお、中国語使用国についても。中国語使用国の訪日外客数を合計すると、先述のヨーロッパ+アフリカ+北アメリカ+南アメリカ+オセアニア+無国籍の「累計」より多いことも確認されたし。