まずは時事ドットコム「首相動静(12月28日)」
を見てみよう。
(前後略)午前7時22分、官邸発。同25分、東京・永田町のザ・キャピトルホテル東急着。同ホテル内のレストラン「ORIGAMI」で村井嘉浩宮城県知事、湯崎英彦広島県知事、鈴木康友浜松市長と会食。
東京って、たしか新型コロナウイルスの感染者が多いんじゃなかったっけ?それなのに、地方自治体の首長を3人も呼んでいいのだろうか?首長がコロナウイルスにかかったらどうするんだろう?
ところで、烏賀陽弘道『フェイクニュースの見分け方』(新潮新書、2017)にある話だが、ロバート・サッター(刊行当時、ジョージ・ワシントン大学教授)さんの「前職はCIAの中国担当分析官だった」*1そうだが、そのサッターさんが、著者の烏賀陽さんに教えてくれた「大事な教訓」*1があるので、以下に引用する。
「CIAが扱っている中国情報の95%は公開情報だ」
(略)
「だって、鄧小平が公用車の中で話した秘密の会話の盗聴テープが手に入ったとしても、公開情報でその会話の背景や意味がわからなければ、何の意味もないじゃないか」
もちろん、CIA(
) と内閣総理大臣は役割が違う。しかし、会食をしないと情報を得られないものなのだろうか?
ここからは根拠なき推測だが、菅義偉内閣総理大臣って、1人で食事をとるのが寂しくて嫌なのだろうか? 新型コロナウイルスの感染が広がっている東京で、わざわざ地方自治体の首長を集めてまで(それもなぜ上記3人なのかわからない)会食する理由の一つが寂しさなのだろうか? 寂しさの紛らわし方は別途考えたほうがよさそうだ。
*1 『フェイクニュースの見分け方』P9