第93回(2021年)選抜高等学校野球大会もいよいよ大詰め。明日が決勝戦である。
そういうことからはズレるが、筆者が勝手に話題にしたのは、宮城県立柴田高等学校の1回戦の相手、京都国際高等学校の校歌である。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
で取り上げたので、ご一読ください。
その京都国際高等学校の校歌について、捨てておけない記事を発見したので取り上げる。産経新聞「産経抄 3月29日付」(2021年は省略)である。ウェブでは会員なら無料で読めるが、一部のみ公表。
「産経抄 3月29日付」によると、著者(匿名。新聞のコラムはそういうものである)の知人から電話があり、「『いやぁ、本当に良かった』と、高揚した声が飛び込んできた」という。
筆者はGoogleクロームというブラウザを使って見ているが、うっすらと、「『高校野球見てないの?東海大菅生がサヨナラで勝って、あの校歌を聞かなくて済んだんだ!』とまくしたてられた」と書いてある。
公益財団法人 日本高等学校野球連盟ホームページ「第93回選抜高等学校野球大会」
http://www.jhbf.or.jp/senbatsu/2021/
において「大会日程」をクリックして調べると、東海大学菅生高等学校がサヨナラで勝ったのは、2回戦の京都国際高等学校ただ1回なので、「『あの校歌』」(「産経抄 3月29日付」)は、京都国際高等学校の校歌である。
どこであれ、「『あの校歌を聞かなくて済んだんだ!』」(「産経抄 3月29日付」)というのは尋常ではなく、非難されるべきである。たとえ高等学校に通った時分に恨みを持った学校でも。
残念ながら以下は無料とはいえ非公開なので引用はしないが、知人に対する否定的評価は皆無である。取り上げるのも非難しないのも問題である。日本らしい、韓国に対する差別・侮蔑意識があらわになった、最悪のコラムである。
「産経抄 3月29日付」で言いたいのは、日本は寛容だが、それは非寛容な人に付け込まれるということである。しかし引用した導入部分からは、日本を寛容であるとすることはできない。何語であれ、どんな内容であれ、「『あの校歌を聞かなくて済んだんだ!』(「産経抄 3月29日付」)という人がいる国が寛容のわけがない。また、差別に寛容な人を許すほど寛容な国であってもならない。