読売新聞2021年7月19日統合版12版9面の1面広告「自立して堂々と生きているだろうか?」を検討する。さわかみ投信株式会社の広告である。
自立して堂々と生きているだろうか?*1
仕事が楽しくない
給料が少ない
結婚できない
恋人ができない
生活が苦しい
誰かのせいにしていないだろうか?
政治が悪いの?
会社が悪いの?
パートナーが悪いの?
でも、それを選んだのは他の誰でもない自分自身
(略)
人生は自分次第
(確定拠出年金部長 計倉宗州さんが著者と思われる)
これを読んで真っ先に思うのは(政治や会社やパートナーが悪い場合もあるんじゃないの?ということである。
給料が少ないのを会社のせいにして、団結する。
生活が苦しいのを政府のせいにして、政策を要求する。
パートナーのせいにして、さっさと離婚して、別の素晴らしいパートナーを見つける。
これだって幸せになるかもしれない。選ぶのは自分自身も、今までの結果を自分の身のせいにして我慢するだけが能ではないのだ。
こういう浅はかな人生訓もどきは、「ぷっ!」と笑い飛ばしてしまおう。
*1:原文はフォントが大きい。