1月1日(元日)、5月3日(憲法記念日)、そして8月15日(終戦の日)。大事件が起こった日を除いて、これらの日は新聞の社説のテーマが同じである。2021年8月15日の、日本を代表する各新聞の社説はどうであったか。50音順にリンクを貼る。
①朝日新聞デジタル「戦後76年の夏 問われ続ける主権者の覚悟」
②産経新聞「終戦の日に 再びの敗戦を絶対に回避せよ 乾正人論説委員長」(無料会員記事なので、全文を読みたい場合は登録すべし)
④日本経済新聞社説「敗戦の教訓は今の日本にも通じる」(有料会員限定記事だが、無料会員でも月10本の制限に至っていない場合は読める)
⑤毎日新聞社説「問う’21夏 宣言下の終戦の日 人命を最優先する社会に」
筆者は、
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
で書いたが、戦争になったのは中国への侵略が原因で、その背景には当時の帝国主義があったはずだが、どの新聞も触れていない。それを触れないでアメリカと戦争して負けただとか、戦争は悲惨だとか書いても、片落ちである。
当時の大日本帝国に中国を侵略しないという選択はなかったかもしれない。しかし、第二次世界大戦の敗戦を語るのであれば、絶対に落とせない事実のはずで、それに触れないのでは、中国に対する侮蔑意識の表れだと言われても仕方ないだろう。