野党の憲法第53条後段を根拠とした国会開会要求を菅義偉政権は無視している一方で*1、自由民主党総裁選がメディアを賑わしている。
それに乗っているのか、そもそも賑わす雰囲気づくりをしているのかわからないが、自由民主党をヨイショすると噂されている読売新聞オンラインにこんな記事が。題して「野田聖子氏、週刊誌の『夫は元暴力団員』報道に『信じている』『歯を食いしばって頑張りたい』」(2021年9月21日8時45分)。
読売新聞は事実無根としたいようだが、現実はそうだと認定されたようである。デイリー新潮「野田聖子の夫は『元暴力団員』と裁判所が認定 約10年間組員として活動【上半期ベスト15】」(週刊新潮 2021年5月6・13日号掲載)をご一読。
(これだから野田聖子さんは)というのは待ってほしい。ビジネスジャーナル*2「自民党・野田聖子氏の夫、元指定暴力団組員と判明…大手メディアが黙殺する複雑な事情」(2021年5月12日18時10分)を以下引用する。
新潮の報道に関し、全国紙社会部記者は次のように話す。
「だって、暴力団員といっても『元』でしょう? 一般論として、新聞紙面上で被疑者の前科をことさらに強調して記事を書くことは禁じられていますし、それと同じようなことです。元暴力団構成員の社会復帰が難航していることは社会の大きな課題です。元職だと騒ぎ立てるのは、それを妨害する行為にあたります。今回の件で言えば、金融庁への“圧力”と文信氏の『元暴力団員の肩書』に関係があるのなら別ですが」
引用がここまでなのは、2ページ目の「元神奈川県警の捜査員」の見解を載せる気がしないからである。特に「失敗してもやり直せる社会であるべきだと思いますが、刑務所や更生施設の不備などから元暴力団員や犯罪加害者が反省もなく簡単に社会復帰できてしまうことは避けるべきでしょう」がよくわからない。もちろん暴力団の前歴が肯定的に評価されるのもいかがなものかと思うが。
少々話はズレたが、更生の観点から、元暴力団員をあげつらうのは問題ということのようである。また、デイリー新潮の記事によると、野田聖子さんの夫「の名誉は毀損されていない」ということである。
というわけで、記事に取り上げておいてナンだが、野田聖子さんの夫は更生しているという風に見るのがいいかもしれない(実際は疑惑があるから報じられているが)。
*1:当ブログ「マスコミの 野党叩きが 目立つよな」
https://kiyotaka-since1974.hatenablog.com/entry/2021/09/20/211249 をご一読。なお、2021年10月4日に召集が決定しているが、野党はそれ以前の開会を要求していたので、本文に問題はないと考える。