読売新聞は、外国で重要なことが起こっているときには、日本国の腐敗には目を瞑れということのようである。
読売新聞オンライン「ウクライナ対応に追われる首相らに『無関係な質問』繰り返す…立民に『やり過ぎだ』と批判の声」(2021年3月3日7時9分)
によると、
ウクライナ情勢を中心テーマに2日行われた参院予算委員会の集中審議で、立憲民主党が、政府や自民党に関する疑惑追及を行った。連日、ロシアによるウクライナ侵攻を受けた事態対応に追われる岸田首相らに、無関係な質問を繰り返す立民の姿勢には、与野党から「やり過ぎだ」と批判の声が出た
という。
実際の集中審議の質疑項目はどうであったか。参議院HP「第208回国会 予算委員会 令和4年3月2日(水)第6回」
https://www.sangiin.go.jp/japanese/kaigijoho/shitsugi/208/s027_0302.html (2022年3月3日アクセス)を見ると、「○集中審議(ウクライナ情勢等)」とあり、自由民主党の猪口邦子さんは「選択的週休三日制導入の必要性」を質疑項目としているなど、ウクライナ情勢に無関係な質問は、立憲民主党の杉尾秀哉さんだけではないのが容易にわかる。「ウクライナ情勢を中心テーマ」*1とあるわけなので、猪口さんが問題ないのと同様、杉尾さんのも問題ないとせざるを得ない。なお、参議院HP「第208回国会 予算委員会 令和4年3月2日(水)第6回」を見ると、杉尾さんのところに「政党組織における寄付事案の経緯」を書いてある。
読売新聞オンラインの記事を読み進めると、
この日の集中審議は立民が求めたものだ。テーマは、与野党の話し合いで事前に設定され、ほかの議題を取り上げることは禁止されていない
とある。つまり、杉尾さんの「政府や自民党に関する疑惑追及」*2こと、「政党組織における寄付事案の経緯」*3は、あらかじめ設定されているものであり、何ら問題はないので、読売新聞の記事の方が問題である。
おそらく読売新聞としては、日本国が腐敗にまみれても大して問題としないのだろうが、普通の有権者としては、政党政治が腐敗まみれであれば問題と理解するので、読売新聞は、日本を捨てて、海外で発行したらどうだろうか?