NHK NEWS WEB「岸田首相 靖国神社に『真榊』奉納 春の例大祭にあわせて」(2022年4月21日17時55分)をご覧いただこう。
記事によると、
(4月。筆者補足)21日から始まった靖国神社の春の例大祭にあわせて、岸田総理大臣は「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。
(中略)岸田総理大臣は「内閣総理大臣 岸田文雄」と記した木札が添えられた「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。
関係者によりますと、岸田総理大臣は総理大臣に就任する前は「真榊」を奉納したことはありませんでしたが、就任直後に開かれた去年秋の例大祭では安倍 元総理大臣や菅 前総理大臣の対応を踏襲して奉納し、今回も同様の対応をとったということです*1
という。
これは、岸田文雄・現内閣総理大臣が、靖国神社を特別なものとしたのである。今まで奉納しなかったのに、内閣総理大臣になったとたんに奉納したわけだから。
真榊とは、
真榊とは - コトバンク によると、「ツバキ科の常緑高木,園芸植物」*2という。また「神事に用いる木」*3でもある。
筆者は真榊を奉納したことはないのでどれくらいするのかがわからないが、内閣総理大臣として公金を支出し、内閣総理大臣として奉納したとすれば、日本国憲法の信教の自由、ならびに政教分離の建前からすれば問題ではないだろうか*4。
やはり、日本の行政府の長としては、靖国神社に関わることを慎んだ方がいいと筆者は思った。これは中国や韓国の問題ではなく、日本の、それも人権問題である。