世の中には、『日本がウクライナになる日』(河東哲夫、CCCメディアハウス、2022)だとか、『自由を守る戦い:日本よ、ウクライナの轍を踏むな!』(ナザレンコ・アンドリー、明成社、2019)という本がある。
しかし、これらのタイトルは、釣りにすぎず、現時点で、日本がウクライナみたいになることは、たぶんない。ウクライナ侵攻であれ、以前のグルジア(ジョージア)であれ、連続爆発が起こっているモルドバ*1であれ、すべて、もともとはソビエト社会主義共和国連邦だったからである*2。例えば日本の北海道がソビエト社会主義共和国連邦で、ロシア人が移住して国でも作ろうとしているのだろうか?そんなわけがない。
もちろん、他国の侵攻は警戒しないといけない。しかし、可能性の低いことは一応想定すべきも、本にするほどでもないだろう。