清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

大学入試 改革の素案 見てみるよ

中国新聞に載っている、教育再生会議の、大学入試改革の素案の要旨を検討したい(http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007111801000524_Detail.html)。

1.現状の問題点について
(1)「18歳人口の減少と大学の学生収容力の高止まりの中で、入学希望者全員が大学に入れる大学全入時代が到来」→といっても、なんだかんだ言って、偏差値が高い大学に行くのが有利なのは、変わらないのではないか(大学名を問わないとしても、新興校に優秀な生徒が行くとは考えにくい。これらは、あくまで私の推測だが)。だから、全入の心配は不要ではないか(むしろ、大学がつぶれることが心配だ)。

(2)「推薦入試、アドミッション・オフィス(AO)入試の増加により、入試による学力の担保機能が低下。大学入学時に必要な学力が備わっていない学生が増加」→世界的に日本の高校生は学力がないのかな?受験勉強をする人が多数だから、心配ないのでは?必要な学力がなくても、あとでつければいいといえないか?

(3)「高校の未履修問題」→入試で問うたり、学習指導要領を厳しく解釈しなかったり(選択の幅を広げるなどを検討すべき)するのが大切では?

2.高卒学力テスト(仮称)の導入検討

これ自体は反対しない。ただ、何点か。

(1)「デメリットは特定分野は不得意だが、得意分野に秀でた生徒が大学に進学できなくなること」→これは考えなければいけないな(数学は得意だが、ほかは苦手な人が数学科に進むことを想起)。ただ、基準点を低くしたり(簡単な問題で、6割の正答)、得意な分野を考慮したりする特例を設けたりすればいいのではないか。

(2)「受験生の負担軽減のため、大学入試センター試験で一定点数を取れば、当該科目を免除」→センター試験を高卒学力テストにするのではなく?選抜は学校ごとでしたり、誰でも入れたりと、いろいろあっていいのではないか(高卒学力テストにした場合)。

(3)「現行の高等学校卒業程度認定試験(旧大検)を高卒学力テストに移行」→センター試験高等学校卒業程度認定試験を高卒学力テストに一本化するのでいいのではないか?学校にいく、行かないなどどうでもよく(たいていの人は行く。つらいこともあるが、それを上回るメリットがあろう)、それなりの知識を持っている人が大学に行けるようにすべきではないか。

(4)これを導入するのは、日本の社会を根本的に変える可能性があるかもしれない(大学入学がある種の知的能力を証明しなくなるかもしれない。ウォルフレン『日本―権力構造の謎』(ハヤワカ文庫)参照)。