清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

弁護士の 自己批判はね いいのだが

今日の讀賣新聞朝刊社会面33頁(仙台では)によると、富山県で明らかになった冤罪事件において、日本弁護士連合会が、弁護人も反省が必要であるという趣旨の報告書を公表したという。

捜査に言及していることについては評価が分かれようが(人のせいにするな!?)、弁護人に対して反省を求めたことは評価できよう。

ただ、ほとんど無罪にならず、故平野龍一博士をして「日本の刑事司法は絶望的である」と言わしめた現状においては、この事件の弁護人があまり熱心に経緯を聞かなくても、有罪を前提に弁護しても、やむを得ないと感じてしまう(元被告人にとってはとんでもないことだが)。

もちろん、弁護士の資質向上が最重要だが、裁判官が無罪発見をより意識したり、国民が弁護人の役割や(被疑者・被告人の利益・権利を守る)、被疑者・被告人は推定無罪であることを理解することも大事だと思った次第である(統計はないが、このような意識を徹底すれば、もう少し冤罪と疑われる事件に支援が増えるかもしれないと思った。なお、検察官が、公訴を維持できないと考えれば起訴しない運用は、この観点からは評価できる(被害者の立場から見れば評価できないが))。