nikkansports.com「無差別殺人18歳少年、進学断念が影響か」(http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20080327-340737.html)
によると、ＪＲ岡山駅で３０代の男性を突き落とした被疑者少年は、両親から「下宿代、学費など経済的負担が難しい」と進学断念を申し出されたそうで、それが事件の一因の可能性があるという。
これが一因かはまだわからないし、無罪が推定されているが、もし少年がしたとすれば、上記のような理由があっても、論外である。
ただ、学費については、考えるところであろう。
今の国際社会では、高等教育（大学）段階でも「無償教育の漸進的導入」が謳われている（経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約第１３条第２項（ｃ））。このことからすると、大学の学費がかかる方が問題なのではないか。こう書くと、「お前が奨学金を出せよ！」と思う人もあろうが、それは筋違いで、国が何とかすべき問題だろう（教育の権利や、知力増大のためにも）。
加害行為を許すつもりはない。しかし、加害行為だけにとらわれず、その背景にある社会問題を考えた方が、建設的だろう。
