清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

あすの会の 質問状を 検討す~死刑囚 じゃなくて被害者 反論だ(2)

「死刑囚 じゃなくて被害者 反論だ」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/43055958.html
に、「あすの会全国犯罪被害者の会の略称。以下においては、「あすの会」と表記。清高注)のホームページ(http://www.navs.jp/
にはupされていないので」と書いたが、あすの会のホームページに、「朝日新聞社に公開質問状提出」(http://www.navs.jp/2008_6_25.html
がupされていた。以下、これを検討する。

第1.【 抗議および質問 】

まず、あすの会が問題としているのは、「「永世死刑執行人 鳩山法相。「自信と責任」に胸を張り、2カ月間隔でゴーサイン出して新記録達成。またの名、死に神。」」というくだりである。

「本記事は、法務大臣だけでなく、死刑求刑した検察官、死刑判決した裁判官、執行に関与した関係者等すべてを侮辱するものと言わざるを得ません」と思うのは自由だが、それは飛躍しているだろう。特に、「2カ月間隔でゴーサイン出して」からは、読み取れない。

「特に衝撃を受けたのは犯罪被害者遺族です」→犯罪被害者の「は」の字も出てこないが。もちろん、誰をも傷つけない表現を目指すべきだが、誰かを非難することによって一見無関係と思われる人を傷つけてしまうのを防ぐことはできないだろう。なお、暗に犯罪被害者を示している言葉も見当たらない。

「今回ほど侮辱的で、感情を逆撫でされる苦痛を受けたのは初めて」→光市事件で遺族の方が被告人弁護人の欠席においても似たような言葉を用いているのを見たことがあるが。常套句のようだ(TUFニュース速報「弁護人欠席、遺族が処分求める文書 」(http://tuf.co.jp/i/news/mori/0316/03161033.htm
参照)。(以下、2008年6月30日追記)それはさておき、これはかえって素粒子側に有利に働きかねない。「初めて」なのだから、素粒子側が「感情を逆撫でされる苦痛を受けた」ことについて、予見はできないだろうからである。

「死刑判決が確定した死刑囚に対して、法務大臣が原則として6ヶ月以内に死刑を命じなければならないことは、刑事訴訟法475条に定められており、鳩山法務大臣は、法律に従って粛々と死刑執行を命じたに過ぎないのです」→そんなことは、素粒子執筆者だって承知しているはずである。ただ、絶対間違ってはいけない死刑において、「「自信と責任」に胸を張」るように見えたところがあったのだろう(私も、TVやネットのニュースを見て、こう感じたことがある。このような鳩山さんの態度こそ「不穏当」では?)。

「法を執行する法務大臣を非難することは、法治国家を否定する」も飛躍。態度やペースを非難しているにすぎず、死刑をするなとは言っていない。

「本記事」~「不穏当ではありませんか」→鳩山法務大臣に対する「侮辱的な言葉」はあったにせよ、仝⇔麓圓紡个垢詒稟修悪いわけではない、◆峪犒困箸いΩ圭佑別簑蠅鯢?匹梁仂櫃砲垢襪海箸癲不穏当」というルールは聞いたことがない、以上2点により、お気持ちはわかるが、有益な批判とはいえない。

第2【 質問事項 】への清高の回答
1.「永世死刑執行人」→それだけ死刑執行が多いという意味だろう(将棋の名人位は5期で永世称号)、「死に神」=(広辞苑第4版によると)「死に誘うという神。人に死ぬ気を起こさせる神」。前者ならば、法務大臣の職務にぴったりである(刑事訴訟法第475条によれば、法務大臣の命令がなければ、死刑は執行されない)

2.それはおそらく考えなかっただろう。

3.「法務大臣に対する侮辱中傷になる」。しかし、権力者たるもの、それくらいは耐えないと(そもそも人権は、権力者から普通の国民が守られるもの)。

4.「死刑執行の数の多さ」は、単純な多さだけではない(ペース、慎重さ、その他)。

以上検討したが、被害者の方が耐え難いという気持ちを持っていることは承知しているつもりである。また、すべての読者(想定含め)に気を使わなければならないこと、当然である。しかし、被害者の方を直接、間接に非難した表現が見当たらないので、過剰反応なのではないか(これが、過去の(とりわけ差別問題においての)糾弾と違うところだ)。