清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

売れないから 『論座』休刊に なったんだ

今日の読売新聞朝刊13頁(仙台では)、『月刊誌「論座」休刊 「論壇の場」拡散―若い世代 既存誌に違和感』は面白い解説だった。

もちろん、売れなかったから休刊になったことを指摘しているが、それだけでなく、若年者の違和感を指摘している(「論座」寄稿者が雑誌を作っている現実がある)。

まぁ、究極的には、当ブログをはじめとしたブログもあるし、質を問わなければ、わざわざ雑誌を買わなくても、ある論点についての見解を深めることができるので、総合雑誌などの苦境は避けられないだろう。

ところで、上記記事によると、「論座」は、「右派も左派も“塹壕”にこもって仲間うちで慰め合う日本の論壇は建設的でない。そこから外に出た上で、活発な言論空間がつくられるよう心がけてきた」(薬師寺克行・「論座」編集長)とのこと。「中央公論」、「諸君」、「正論」、「世界」などを見た限りでは、薬師寺編集長の問題意識は正当だし、「論座」は、薬師寺さんの言葉どおりのことができていたと思う(何月号だか忘れたが、死刑についての特集は示唆に富んでいた。ただ、廃止論者の方が多かったところから(同数か、存置論者が少し多いぐらいがちょうどいいはずだが(世論調査の結果からすれば))、朝日新聞社の見解が垣間見えるところがイマイチだったが(全国犯罪被害者の会に対する回答は信用できない))。この点から、「論座」の休刊は非常に残念である。

薬師寺編集長の問題意識の話を続けると、「右派も左派も“塹壕”にこもって仲間うちで慰め合う日本の論壇」は、現実だと思うし、その状況は、面白くないし、「建設的でない」という意味で、日本の危機である。ブログでも、このような傾向があるように感じる。雑誌でも、当ブログでも、他のブログでも、もっと批判的な寄稿・投書が増えると、極端に言えば、日本に活気が出るのではないか。もっとも、それなりの覚悟は必要だが(私だって、批判されるのはいい気持ちではないが、全世界に公開していることもあるので、できるだけ批判的なコメントも残すように心がけているつもりである。判断は読者に委ねる)。