清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

知事でもね 物議を醸す 橋下さん

橋下徹大阪府知事は、弁護士の頃から何かと物議を醸しているが(もっとも、そのおかげで、大阪府が注目されるという効果があるが。宮城県知事、仙台市長、ともに努力しているが、物議は醸していないので、注目度はイマイチ)、最近もそのようだ。大阪府のことだから、他見住民が口を挟むべきではないのは承知しているが、気になるので、あえて口を挟んでみたい。

1.毎日.jp「橋下・大阪府知事:廃止方針の府立文学館を「隠し撮り」 「仕事ぶりチェック」」(http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080907ddm041010112000c.html
によると、「大阪府橋下徹知事は6日、廃止方針を打ち出している府立国際児童文学館吹田市)の館内の様子を調べるため、職員に内緒で2日間、ビデオ撮影したことを明らかにした」という。

大阪府知事は忙しいだろうから、この際の最善手である、抜き打ち訪問を採ることができないというのは理解しているつもりである。

しかし、労働現場を、上司が隠し撮りをするということは、部下が萎縮する可能性があると思うので、仮に「(来館者を増やす)取り組みは一切感じられなかった」としても、それ(萎縮)以上の効果は期待できないだろう。

なお、「「民間なら当たり前のリサーチ」」とのことだが、そうだろうか。菅野和夫『労働法(第七版補正版)』(弘文堂法律学講座双書)によると、「労働者の(中略)人格的利益について、使用者による侵害に対し法的救済を与える裁判例が増加している」(p140)とあるが、隠し撮りは人格的利益の侵害に当たらないのだろうか。

2.MSN産経ニュース橋下知事、学力テストをめぐる発言“トーンダウン”」(http://sankei.jp.msn.com/politics/local/080908/lcl0809081204002-n1.htm
によると、「大阪府橋下徹知事は8日、全国学力テストの市町村別データの公開、非公開によって市町村の予算配分に反映させるとした発言を」したが、発言の見直しを検討している模様。

まず、「「予算執行権をちらつかせて市町村の裁量を狭めるのは、知事が目指す地方分権に反するのでは」との質問」は鋭い。

それとは別に、これは教育を受ける子どものことを全く考えていない愚策である。

大事なのは、子供が良い教育を受けることのはずである。そのことからすると、予算配分に反映させるのは、減らされる学校に通う子供に不利益になる可能性があるので、だめである。

ついでに書くが、学校や、都道府県で平均点を競わせることに何ら意味はなく、学年末試験あたりを最低点を設けた進級試験にしたほうがよいと思う(これによる不利益には配慮しなければいけないが)。

なお、「「住民や首長が(データを)開示していいと思っているのに、教育委員会が非開示と判断できるのか」」という問題意識については、当ブログでは結論を出さないが、悪くないことをつけ加えておく。