清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

小泉さん 突然引退 しちゃったよ

小泉純一郎さんが、政界引退するという。まずは、お疲れ様でした。

ただ、小泉さんの評価は、過大に肯定しても、過大に否定してもいけないような気がする。

いわゆる構造改革は、細川護熙政権から問題になっており、やっと小泉さんが仕上げたに過ぎない側面があるからである(『規制緩和という悪夢』(内橋克人ほか 文春文庫)参照)。

いわゆる格差については、一部の人にしわ寄せ(非正規雇用など)が来たのは不公平だが、それなら労働者全員が分かち合えばよかったのか(読者の生活悪化と引き換えにどう?)、改革しなければ企業がどうなったか、などを考えると、不公平以外の結論を安易には出せない。

小泉さんの最大の功労とされるのは、おそらく郵政民営化と、道路公団民営化となるのだろうが、郵政民営化は職員が親しみやすくなった以外の眼に見えた効果があったのだろうか(地方では閉鎖した郵便局があると聞く)。そもそも道路は公共財だから無料が原則であるのが正しいとするならば(たとえば、ドイツの高速道路は無料)、民営化は不当で、国有化+建設中止こそが妥当だったのではないか。

対外的には、拉致問題以外、見るべき成果がない。すなわち、4人の被害者を取り戻したのはいいが(もっとも、最善を尽くしたのかは、判断保留)、法的根拠がないと思われるイラク戦争に安易に賛成したり、あえて物議を醸すように(安倍晋三さんのように、ひっそり言った方がよかったはず。安倍さんの時は、対アジアの関係が悪くなった記憶がない)靖国神社に参拝したりしたことは(個人的には、国内の宗教問題とは思うが、考えるほど難しい)、評価できない。

後継者は次男だとか。国民には米一俵でも、次男には下駄をはかせるようだ。

*参照 読売新聞2008年9月26日1頁