読売新聞2008年11月21日朝刊6頁によると、「韓国政府が、カロリーの高い菓子などの食品について、学校での販売やテレビでの広告放映を禁止することを検討している」という。
上記読売新聞を続けて読むと、「保護福祉家族省によると、禁止対象は(中略)菓子や炭酸飲料のほか、1食当たり500繊Ν覆鯆兇┐襯ップラーメンやハンバーガーなどを想定」しているという。
たしかに、これらは肥満の原因とされるので、制限を加えることに意味はあろう。だから、学校で禁止することはありえよう。
しかし、テレビの広告はそう簡単にはいかないだろう。
私の知る限り、テレビを健全化(この場合も、食生活の健全化のためだから、当てはまる)の方向で規制しようとして、成功したという話はない。
話は少しずれるが、テレビ朝日は、最初は教育テレビだった。テレビ東京は、科学番組を中心とするはずだった。しかし、それでは、スポンサーがつかず、結局、一般のテレビ局になった(この部分については、佐藤卓巳『テレビ的教養』(NTT出版)をご一読ください)。
また、7月25日のBS11「テレブリッド」で聞いた話だが、BSデジタルの新規参入チャンネルで、通信販売の広告を規制しようとしているようだが、スポンサー確保が難しくなり、やはりうまくいかないだろう。
韓国のCM規制も、放送業界の収益確保が難しくなるため、たぶんうまくいかないだろう。
テレビに不満があれば、テレビ局に直接伝えるしかない。また、CMについては、見た上で、話のきっかけにすればいいだろう(「こんなのばかり食べたら太りますよ」、とか)。