清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

雑誌はね わかってないね 派遣切り(3)

「WiLLという 雑誌は左翼の 雑誌かな(雑誌はね わかってないね 派遣切り(2)) 」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/46626110.html
で取り上げた、(1)「世にも奇妙な「格差・貧困論者」たち 「生きさせろ」系の若者貧困層に寄生する政治家や言論人の愚。コスプレして練り歩く若者たちは本当に貧困者なのか。」(三品純 フリーライター)、「「派遣切り」と煽るメディアの無定見」(三宮幸子 フリーライター)、立ち読みしました(私の批判が的外れの場合があります。立ち読みで批判するな!と言う批判は甘受します)。

まず(1)。些細なことをあげつらったり(講演料が高い。これは問題だが、家と職と金に比べたら些細)、失業者に「甘ったれるな!」と言ってみたりと、内容が全然ダメである。H大学卒業とのプロフィールだが、大卒生の劣化が垣間見える(と言っても、人によるので、おそらく、三品さんが劣化しているのだろう)。

次に(2)。(1)よりはマシだった。内容は、以前はフリーターなどを持ち上げておいて、今は正社員雇用を求めるマスメディアを批判したもの。ただ、,覆篠日だけが多いのか明らかではない(どこもそうなのでは?フリーターなどの労働条件の不利さを指摘したマスメディアはあったか?)、⊃景梗劼蝋告料をもらって運営していることを見落としている(スポンサーが雇用を流動化させたいのに、それに逆らった記事を載せるのは勇気が要るのではないか?)、マスメディア批判に専念したほうがよかった(家、金、仕事を欲している失業者を叱ってもねぇ)、以上3点より、イマイチ。

ところで、今度は、別の雑誌にトンデモ記事が。それは、小学館のSAPIO2009年2月11日、18日合併号の、大前研一「契約切れ派遣労働者が正規社員を糾弾する様子をそのまま垂れ流すNHKはじめテレビ各局よ、それが“報道”といえるのか 新聞テレビ「派遣切り報道」が日本を滅ぼす」。

題名から検討すると、今回の問題は「契約切れ派遣労働者」だけの問題ではあるまい。途中解約の問題でもある。もっとも、どちらも法的には問題がないのだろう。

「“報道”といえるのか」って?事実を伝えるって、ある意味「垂れ流」しではないのか?

「正規社員を糾弾」は、必ずしも悪くないだろう。正規社員の解雇のしにくさが原因との説もあるし。

内容は、題名ほど悪くはなかった。経営者側の論理は、腹を立てる人もあろうが、私は参考になった。

ただ、問題も。

第1に、支援者は、労働運動をせず、ルームシェアをすべきと言う趣旨のことが書かれているが、どう支援しようが支援者の勝手だろう。大前研一ごときが何の根拠があって支援方法を説くのだろうか(経済的合理性の根拠もない)。あと、人数の予測が可能とも思えず、この点からもダメな話である。支援をした形跡のない大前さんより、やり方が拙かったとしても、支援をした人の方がよほど偉いだろう。

第2に、今家も仕事もない人をどうするのかが、大前さんの文章からは見えてこない。雇用がダメならば、生活保護の受給は選択肢の一つであり、それなら派遣村は批判できないだろう(相談に載っているという報道もある)。

派遣村派遣社員だった人の批判自体は構わない。しかし、私の見た限りでは、どれも批判に名を借りた誹謗にしか見えない。たぶん読まないだろうからって、ここまで誹謗していいものだろうか。

*文中一部敬称略