冤罪が後を絶たないが(たとえば、再審決定がなされた足利事件)、それを憂慮してか、ネット上「誤判(冤罪)防止コム」(http://www.enzaiboushi.com/)
というサイトが立ち上げられた。
そのサイトには、「誤判を防ぐための8つのお願い」(http://www.enzaiboushi.com/appeal.pdf)
というアピールがなされている。
書いてあることは、至極真っ当だとは思うが、これで誤判がゼロになるとはいえないだろう。人間は間違える動物である、認知に癖がある、100%信頼できるとはいえない証言を検討しなければいけない、など、いくらでも理由が考えられる。可能なのは、せいぜい誤判がゼロに近くなることだろう。
誤判防止のために立ち上げたことは敬意を表するが、私は、誤判がなくならないことを前提として制度を検討した方が建設的だと思うが(たとえば、死刑廃止、刑事補償の充実。もっとも、刑事補償については、詳しくは調べていません)、いかがだろうか。