普天間基地の移転先が徳之島になりそうだという報道が原因で(政府は正式に決定していない)、徳之島で基地反対集会が行われたそうだ。
そりゃ、経済振興を考えない限り、誰だって(同盟国の米国とは言え)外国の軍の基地はイヤだろう。
しかし、最近の報道を見るにつけ、5月に解決できるかばかりにとらわれ(民間感覚で期限を設けたのが吉と出るか凶と出るか?)、肝心なことが忘れ去られているように思う。
そもそも、米軍基地は必要か?
必要であるという見解に立って始めて、普天間基地の危険除去が問題になるのだ。
そして、必要ならば、どこに移転するのがいいかを考えるべきである。この場合は、どこでもいいわけではなく、日本を守るためにどこがいいかを考えるべきである。その一方で、誰かが負担を甘受しなければならない。
私は仙台在住ゆえ、言い出したお前の近く、仙台に移転しろ、とはならない。中国や台湾、韓国から遠く、メリットがないからである。
私は、米軍基地不要説まで思い切ることはできず、自由民主党時代に決めた、キャンプシュワプ沖にすればよく、こじらせるメリットはなかったと思う。
しかし、大多数の人にとっては、繰り返すが、米軍基地はイヤであろう。
今となっては、政府は国外移転を真剣に考えるべきとなったが(だからといってすべての米軍基地がなくなるわけではなさそうだが)、この場合、日本の防衛についてどう考えるかを今まで以上に考えるべきだろう。