今日は『週刊文春』と『週刊新潮』の発売日(ともに2011年4月28日号)。見出しと立ち読みで検討する。
まず『週刊新潮』。「放射能教育を排除した『日教組』の功罪」だった。「功」があるだけまだましか。
立ち読みした限りでの私なりの要約は、学習指導要領において、2011年からやっと原子力発電が取り上げられることになったのだが(高校物理の参考書に少し載っている)、今まで教えなかったのは、原子力発電は危ないと主張する日本教職員組合の意見を聞いたからで、それがために、国民は原子力発電や放射能物質に対する知識がなく、風評被害が生じてしまった、ということらしい。
しかし、学習指導要領って、文部科学省が最終責任を負うんじゃないの? 何でも日教組のせいという前提が感じられる。それだけでなく、そもそも裏の取れた情報なのか、私は判断できなかった。
次は『週刊文春』。
「『オレの選挙区に50台タンクローリーを出せ!』玄葉国家戦略担当相 復興を裏切る大スキャンダル」
玄葉さんの選挙区はよくわからないが、田村市を地盤とするらしく、そこに優先的にタンクローリーを配置したらしい。真偽はよくわからないが、辞任すれば、おそらく本当だろう、となろう。
「官僚を 怒鳴る 絶叫する 部屋から追い出す」(菅直人・内閣総理大臣)
これが悪くないとは言わない。しかし、怒鳴られ、絶叫され、部屋から追い出される官僚だって問題なんじゃないのか? それにしても、官僚はいい商売ですな。上司が不満を持っていても、上司が悪いとなるのだから。普通は、上司が不満を持っていれば、部下にも問題があるものだろう。
「蓮舫 キャンキャンうるさい石原都知事批判」
とりあえず、MSN産経ニュースから2つ取り上げるか。
「蓮舫氏、石原氏の自販機悪玉論に反論」(以下、「自販機悪玉論」。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110414/plc11041400200000-n1.htm)
→石原都知事の反論は、日刊スポーツ「石原都知事、蓮舫氏に「とんちんかん」」(http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20110416-761926.html)
にて。
「蓮舫氏、石原都知事の「花見自粛」に反論 「権力の社会制限は最低限に」」(以下、「「花見自粛」」。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110401/plc11040112210016-n1.htm)
蓮舫さんの「「権力で自由な行動や社会活動を制限するのは最低限にとどめるべきだ」」(「「花見自粛」」)というのは、極めてまっとうな発言としか判断できない。逆に、石原さんのような、「「(前略)工場より自販機を止める方がよっぽどいいんだ。そんな“てにをは”も分からないのが、大臣なんだから」」(日刊スポーツより)、パチンコ屋は(清高補足)「「国難の中、1度淘汰(とうた)することで、生活様式を変えるよう考える必要がある」」(日刊スポーツより)のほうが難しいだろう。なぜ工場はよくて自販機やパチンコはダメなの? どちらも経済活動じゃん! 法の下の平等(憲法第14条)に反するんじゃないの? まぁ、株式会社文藝春秋の電気が止まるのは、個人的にはいいことだとは思うが、もし名指しされたら株式会社文藝春秋も納得はしまい。だから、蓮舫さんを「キャンキャンうるさい」とは言えないんじゃないか?
*ウェブサイトは2011年4月21日アクセス。