昨日(2011年5月20日)、たまたまNHK総合「ニュースウォッチ9」を見ていたら(以下、記憶に頼って書くので、不正確な可能性があります)、なぜベントが遅かったかについて、ホワイトボードが示していたという。それは、ベントを実行する前に、放射線量が多くなり、すでに作業が難しくなっていたということのようである。
つまり、菅直人・内閣総理大臣の視察のせいでベントが遅くなった、という事実はなかったらしいのである。
というわけで、自由民主党をはじめとした野党の批判は、この点ではとんちんかんだった可能性が高い。現在の野党はロクな仕事をしていないようだ。
ただ、昨日の「ニュースウォッチ9」の通りだとすると、別の理由で、視察はどうだったか、と言える。それは、内閣総理大臣にもしものことがあったらどうするんだ!ということである。どんな人間だって死んでいいわけではないが、国のトップが死ぬことがあれば、影響は甚大である。軽率という批判は、ありうる。
しかし、おそらく、菅さんは、現地の状況が深刻だということを知らなかったのだろう。発電は東京電力の担当。情報隠しのインセンティブは、国よりある(国はもしばれたら次の選挙に負けるし、隠す理由が現時点で想定できない)。
というわけで、ベントの件に関しては、安易な批判だった可能性が高そうだ。
なお、いつも読んでいる、紙の読売新聞では発見できませんでした。書いていれば情報提供を求めますが、現時点では、読売新聞の恣意的な報道と言わざるを得ない。