清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

橋下さんの 言論弾圧 成就する

つい最近、2012年11月6日0時から(5日深夜)から2夜連続でNHKBS1で放送された「BS世界のドキュメンタリー シリーズ・アメリカ大統領選・オバマ・対・ロムニー」(NHKのサイトから、前編の情報は、http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/121105.html 
。後編の情報は、http://www.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/121106.html  。すなわち、BS1で、19がちと20日に再放送)。

ロムニーさんはモルモン教徒の一家で金融業で成功した、などは、本エントリーとは関係ないので省く。

オバマさんは、ハワイ州の生まれで、黒人の父と白人の母の間に生まれた。インドネシアに住んだことがある等の事情で、複雑な人格形成をしたことが描かれている。お母さんの方の自由な性格を受け継いだ、という内容もあった。

この記述が本当かは、ぜひ11月19日の再放送をご覧頂きたいが(記憶に基づいて書いているので不正確の可能性あり)、オバマさんの人となりを、幼少の頃から探っている。

翻って日本。『週刊朝日』の連載記事が橋下徹大阪市長の逆鱗に触れたことについて、『週刊朝日』の発行元の朝日新聞出版は、社長が辞任するなどの措置をとった(朝日新聞デジタル「「報道と人権委」の見解、橋下市長に報告 朝日新聞出版」(2012年11月13日01時33分。http://www.asahi.com/national/intro/TKY201211120201.html   )。

そして、朝日新聞出版は、「週刊朝日橋下徹大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について」と題してコメントを発表した(佐野眞一さんのコメントも含め、右記URLから。http://publications2.asahi.com/index.html )。

週刊朝日の記事には問題があると私も思うが(「石原と 佐野眞一らは 同じだな」(http://blogs.yahoo.co.jp/kiyotaka_since1974/53437446.html   )参照)、やっていることは、「橋下氏を知る多くの人たちの証言を得て橋下氏の人物像に迫り,それが彼の政治姿勢や政治思想とどう関わるのかを探る」(「週刊朝日橋下徹大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について」(1))ことであり、正当である。

また、「雑誌統括は,さらに被差別部落の地区の特定その他の削除を強く求めた」(「週刊朝日橋下徹大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について」(1))ともある。『週刊朝日』の記事を読んだ限りでは、「被差別部落の地区の特定」(同)は必要があるとは思えなかったので、まともだが当然の見解である。ただ、「週刊朝日橋下徹大阪市長連載記事に関する「朝日新聞社報道と人権委員会」の見解等について」(2)によると、「19日午後、朝日新聞出版の顧問弁護士と相談した。同弁護士から「決定的な問題は、地区を特定していること。その地域の住民に対する差別を助長するもので、重大な人権侵害だ」」とある。しかし、被差別部落自体はニュートラルなわけだから、この見解もある意味「差別を助長する」(同)のだ(被差別部落でなければ地名を出せ、被差別部落なら地名を出せないならば、地名を出せない≒被差別部落、となり、差別を助長しかねない)。

朝日新聞出版の見解をざっと読んだ限りでは、このような謝罪を、橋下市長にしたのは、表現の自由、国民の知る権利の観点からは、極めてまずかった。橋下市長の言動をもとにルーツを探るのは、冒頭に取り上げたドキュメンタリーと同じであり、今回の件で政治家のルーツを探るのが難しくなり、有権者が人となりを知ることが難しくなるからである。

謝罪するなら、いち早く抗議文を送った自由同和会(『週刊朝日』への抗議文は、http://www.jiyuudouwakai.jp/asahi.pdf  )などの、部落解放団体にすべきだった。