清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

被害者が 主張をすれば 正義かな

朝日新聞デジタル「岡口裁判官を厳重注意処分 個人ツイッターに不適切投稿」(2018年3月19日23時00分。https://www.asahi.com/articles/ASL3M763JL3MUTIL05H.html

)によると、「2015年に東京都内の女性が殺害された事件を巡るツイートで遺族の心情を害し、裁判所に対する信頼を損ねたとして、東京高裁は19日、岡口基一裁判官(52)を文書による厳重注意処分とし」たという。
 
朝日新聞デジタルの記事を最初に取り上げたのは、②朝日新聞デジタル「女性殺害事件判決文、誤って公開 裁判官ツイートで判明」(2017年12月27日19時36分。https://www.asahi.com/articles/ASKDW62S7KDWUTIL05T.html
)も取り上げたかったから。
 
③比較のために、毎日新聞デジタル「ツイッター書き込み 岡口裁判官を厳重注意処分」(2018年3月19日 21時12分(最終更新 3月20日 06時26分)。https://mainichi.jp/articles/20180320/k00/00m/040/117000c
)も取り上げると、「『首を絞められて苦しむ女性の姿に性的興奮を覚える性癖を持った男 そんな男に、無惨にも殺されてしまった17歳の女性』とツイート」したとのこと。
 
③の限りでは、遺族の心情を害したとしても、なぜ問題なのかよくわからない。④読売新聞2018年3月20日朝刊13版30面「ツイート裁判官 厳重注意」における、駒崎雄大記者の解説にある「ある裁判官は『遺族への誹謗(ひぼう)中傷の意図まで認めることは難しく、表現の自由の観点からも慎重に判断せざるを得なかったのだろう』」という、ある裁判官の評価のほうが妥当だと思う。それでも、遺族の心情を害することをは理解したほうがいいが。つまり、投稿に覚悟が必要だということである。
 
で、②を取り上げるが、岡口裁判官のツイートがきっかけで、「凄惨(せいさん)な事件や性犯罪などは非公開とすると定めた内部の基準に反して、東京高裁が事件の判決文を裁判所のウェブサイトに公開していたことが分かった」という副産物があった。だから岡口裁判官のツイートを肯定的に評価したり正当化したりできるわけでもないが。ただ、この「内部の基準」って妥当なんだろうか?国民の知る権利の保障の観点からは問題である。事件について知りたい、解釈の問題を知りたい、ということに応えられていないし。
 
というわけで、遺族の心情はそれとして、ツイートが問題だったのか、また東京高等裁判所の「内部の基準」(②より引用)が妥当なのか、ということは考えたほうがいいと思った。
 
ところで、遺族の方は、岡口裁判官のツイートを、どうやって知ったんだろう?筆者は、この事件を知らなかったら、岡口裁判官がTwitterをやっていたことも知らなかったと思う。