清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

原爆の Tシャツ実は 複雑だ

2018年11月9日20時から放送された(筆者未視聴)、テレビ朝日ミュージックステーション」に出場予定だったBTS(防弾少年団)が、出演を見送られたという。詳しくは①朝日新聞デジタル「原爆描いたシャツに『愛国』『解放』 BTS出演見送り」(2018年11月9日11時41分。https://www.asahi.com/articles/ASLC933J7LC9UCLV001.html

)をご一読のこと。
 
原子爆弾の話は難しい。人類史において絶対悪とも言えるし(兵器全部が悪とも言えるが、核拡散防止条約があるように核兵器は特別とも言える)、②朝日新聞デジタル「『反日の意図なかった』 BTS原爆シャツ作製元が弁明」(2018年11月10日09時05分。https://www.asahi.com/articles/ASLCB04PKLC9UHBI04D.html
)にあるように「『原爆が投下され、日本が無条件降伏し、韓国が解放されたという歴史の順序を表現するものだった』」とも言えるからである。
 
これらの朝日新聞の記事より個人的に注目したのは、脳科学者の茂木健一郎さんのツイート。
 
茂木健一郎さんのツイート(2018年11月8日。https://twitter.com/kenichiromogi/status/1060670561825648641  からスレッドを参照されたし)。
 
③によると、「全米ビルボードで連続1位になったBTSテレビ朝日の番組に出たら、ガラパゴス化しがちな日本の地上波テレビが力をもらえたのにと、残念に思う。日本のテレビ局は、世界やネットの中で変わりゆく自分たちの立ち位置を考えた方がいいと思う」とある。続けて「むしろ、BTSに出演してもらって、番組内で、この問題についてのわだかまりを解くような一言を放送できたら、ものすごく価値が生まれたのに(略)アーティストとしての魂をテレビ朝日が報道できたら良かったのに、せっかくの機会を逃してしまった」(https://twitter.com/kenichiromogi/status/1060670561825648641
)ともある。なお、ツイートを詳しくした内容は、④茂木健一郎公式ブログ「BTSのTシャツのこと。」(2018年11月9日17時53分。https://lineblog.me/mogikenichiro/archives/8400250.html
 
正直、面白い見解で、これを紹介したいためにBTSの原爆シャツをネタにし、朝日新聞の記事を2つ紹介したのだ。原爆Tシャツの問題があっても、BTSが世界的に人気があるというのは事実で、日本でもパフォーマンスしてもらえたらたしかに日本の視聴者にとって有益だったはずだと思ったからだ。もっとも、日本語バージョンだと有益性は減少するが(『K-POP 新感覚のメディア』(金 成玟、岩波新書、2018)に詳しいが、日本以外ではオリジナルの韓国語バージョンが流通しているようだ)。
 
ただ、⑤J-CASTニュースBTSナチス連想の帽子姿も拡散 当時の韓国紙でも議論呼ぶ」(2018年11月9日20時18分。https://www.j-cast.com/2018/11/09343401.html?p=all
)のようなニュースもあり(雑誌の画像は⑤では確認できなかった)、しばらくの間騒動が続くか、人気が急冷却になるか、予断を許さない。