清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

引用を 切り取りなんて 髙橋洋一

髙橋洋一という経済学者が述べた①「山梨大学学長の年頭発言『NHKの切り取り報道』に抱く違和感
報じるべきは、そこではないだろう…」(2019年1月14日。https://gendai.ismedia.jp/articles/-/59405

)というエッセイが『現代ビジネス』ホームページ上にアップされている。
 
一般論として、「切り取り」と言う・書く人の大抵は信用しなくていい。というのは、引用というのは切り取りだからである(引用は「正当な範囲内で行われるものでなければならない」(著作権法32条第1項)からである。学長の挨拶も著作権法上保護される)。切り取りというか、引用が正当なものかが肝心である。
 
それでは正当と言えるか?
 
NHK NEWS WEB「山梨大学 学長の年頭あいさつ『韓国 異様な反日政策』で反響」(2019年1月8日 19時28分。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190108/k10011771411000.html
 
山梨大学HP「2019年の年頭にあたり島田眞路学長が挨拶」(2019年1月4日。https://www.yamanashi.ac.jp/20613
 
そもそも「挨拶」(③)なのであって、「全体の趣旨」(①)もへったくれもないと思うが。論文じゃないんだから。
 
仮に髙橋の言うように「この会見を見て、マスコミが報道するべきは、国立大学協会財務省主計局とのバトルの方だ」としても、その他の発言に問題があってもそれを取り上げてはいけないというルールもない。
 
単にNHKの記者さんがそういう問題意識(インターネット上で山梨大学学長の挨拶が話題になったということ)を持ったというだけの話で、そうであれば②のような引用は「正当な範囲内」に決まっているじゃないか。
 
本エントリーで取り上げた髙橋洋一って頭悪いよな(苦笑)。人の「挨拶」(③)を論文だと思っているようだし(でないと「全体の趣旨」(①)という話にならない)、記者さんの問題意識をコントロールできると思っているみたいだから。ぷっ。
 
*文中敬称略。
**ウェブサイトは2019年1月14日アクセス。