『月刊Hanada』2019年6月号の広告が読売新聞2019年4月23日統合版12版13面に載っていた。その広告の以下の見出しが目を引いた。
見出しにある日本共産党の考え方は、理屈としてはあり得、筆者(清高)も考えたことがある。
ただ、実際には、天皇制などの君主制の国で、議院内閣制を採用しているところが、意外とコンセンサス型でいい政治形態だったりもする(アレンド・レイプハルト『民主主義対民主主義 [原著第2版]: 多数決型とコンセンサス型の36カ国比較研究』(勁草書房、2014)をご一読。なお、筆者は旧版(2005年)を読んだ)。そこが理屈では割り切れない現実の複雑さなのだと思う。
ところで、現在の日本国においては、安定した皇位継承のため、また男女平等の観点から、女系天皇を認めようという動きがある。それに対し、保守の一部が(おそらく安倍晋三・内閣総理大臣も)それに反対している印象がある。その理由が男系がずっと続いていることである。この点からも筆者は「皇室の自壊」、すなわち、継承者がいなければ皇室がなくなっても仕方がないことを思った。
もっとも、保守の人にも対案があり、旧宮家の復活なども聞いたことがある。しかし、それができるのだろうか?できなければ「自壊」を待つのと同じである(2019年5月24日筆者補足。旧宮家が復活しても、男女の出生の確率に影響を及ぼさないので、皇位継承の永続性は変わらない。女性天皇、女系天皇を認めないと永続性はアップしない)。
こうしてみると、左翼も保守も大同団結できそうだ、と思ってしまった。