清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

ポストセブンの 記事は極めて 問題だ

 本記事で取り上げるのは、NEWSポストセブン「【独占】ツイッターでヘイト発言を繰り返していた『桜ういろう』は、共同通信のデスクだった」(2023年2月18日17時10分)である。

www.news-postseven.com

 

 記事を読めばわかるが、マスメディアの人の匿名アカウントを、裁判にもなっていないのに*1特定できる形で報じるのは、個人情報保護の観点から極めて問題である*2*3。なお、このことは、「匿名の 多用がひどい マスメディア」

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で述べた、専門家の名前を明かさないこととは状況が違う*4し、「岸田文雄の 態度が影響 したものか」

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で取り上げた、オフレコのはずが公務員の名前と発言を公開した話とも違うのである*5

 

 NEWSポストセブンの記事の2ページ目からは、ナザレンコ・アンドリーと桜ういろうのやりとりなどが書いてあるので、各自で検討されたし。

 

 筆者は、桜ういろうのツイートを許すものではないが、NEWSポストセブンの記事の2ページ目の桜ういろうのコメントの「デマとヘイト、カルト撲滅。憎悪や差別を煽り国民の分断を図る勢力に対しては、情け容赦なく知り合いのイタコに告げ口します」ということがあるとすれば、ナザレンコ・アンドリーのツイートが桜ういろうの正義感に火をつけた可能性がありそうだ。以下は、筆者が見つけた、ナザレンコ・アンドリーのツイートをいくつか取り上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*6

 

 

 つまり、ナザレンコ・アンドリーは、慰安婦、中国、韓国、外国人、同性愛者に対する憎悪ともとれる、ひどいツイートをする常習犯なのである。このようなツイートを見て、正義感の強い人が暴走したというのが、今回の騒動の全貌と思われる。それを、NEWSポストセブンは、ナザレンコ・アンドリーのツイートを調べもしないから、桜ういろうを一方的な悪者にしてしまったのである*7。NEWSポストセブンの記事の悪質さは深刻である。

*1:NEWSポストセブンの記事の2ページ目には「ナザレンコ・アンドリー氏は、桜ういろうに対する裁判を検討しているという」とある。なお、私見だが、裁判は公開が原則なので(憲法第82条第1項)、裁判になった場合に名前を明らかにするのはやむを得ないかもしれない。

*2:個人情報の保護に関する法律第2条第1項第1号には「氏名」とある。

*3:筆者未確認だが(「桜ういろう」のアカウントが削除されているから)、ナザレンコ・アンドリーの「住所などの個人情報を拡散」してはいけないのも書くまでもない。

*4:専門家の名前が匿名だと読者が判断できないから。

*5:公務員選定罷免権が憲法第15条第1項に定められており、刑法第230条の2第3項において公務員の行為に関する名誉毀損の場合に事実の真否のみの判断で免責(学説を精査しているわけではなく、俗な表現にした)されることをも併せて考えてほしい。

*6:たしかに、アメリカ人に「ヤンキー・ゴ〔原文ママ〕・ホーム」というのは良くないのだが、例えば基地反対闘争についてそれを言うのは、トーンポリシングの可能性がある。中国人や韓国・朝鮮人に対する憎悪と同列にはできない。

*7:もちろん、桜ういろうのツイートにも問題があるし、それは許されるべきではないが、その原因をナザレンコ・アンドリー自身が作っていることに触れないとアンフェアである。