清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

読売が 科学を否定 しちゃったよ

 本エントリーで検討するのは、読売新聞オンライン."日中韓外相会談 立場の違いが如実に表れた".2023-11-28,(参照2023-11-29).*1である*2

www.yomiuri.co.jp

 

 "日中韓外相会談 立場の違いが如実に表れた"によると、

 日中間では、東京電力福島第一原子力発電所の処理水の海洋放出を批判し、科学的根拠を無視して、日本産水産物の輸入停止措置を今も続けている。

 

・・・(略)・・・

 

中国はかねて、福島の周辺海域での独自調査を求めている。だが、国際原子力機関IAEA)の監視活動には中国の専門家も参加しており、中国独自で調査する意味はなかろう。

とある。

 

 しかし、これは、科学の否定にすぎない。「公開が原則で、誰でも疑っていいし、お互いに非難や対話をしながら進歩」*3することを否定しているからである。

 

 中国独自で調査をさせて、お互いに非難して対話をすればいいだけの話である。

 

 "日中韓外相会談 立場の違いが如実に表れた"のみならず、日本語の文章では、日本政府のALPS処理水放出は科学的な根拠があり、異論を認めないと解釈できるものが散見されるが、それらも、科学ではなく、ただの権威主義に堕しているということで、よろしくない。

 

*1:試験的に、藤田節子.引用・参考文献の書き方.日外アソシエーツ,2009.で推奨されている表記に従って書いている。

*2:読売新聞2023年11月28日の社説である。

*3:小熊英二.基礎からわかる論文の書き方.講談社,2022,p.76,(講談社現代新書).なお、基礎からわかる論文の書き方の第2章を参考にした。