週刊ポストの見出しにこう書いてある。
「就農支援で応募者たった3人に血税1000万円が消えた!」
(1人は3日で逃亡、成果は数本のナスとキュウリ、トマトのみ)
この記事は買って読んで(または立ち読みして)ないのでなんともいえないが、見出しだけ見たら批判の筋が悪いな、と思った。
そもそもなんで「就農支援」なのかわからない。一般的な「就農支援」でないニートだけの「就農支援」というのに意味があるのだろうか。
実は、ニートのことを脇においておくと、日本の問題点が見えてくる。すなわち、日本の場合は終身雇用が前提とされていたので(私の知る限りどこもそうだが、日本のそれは長持ちした)、OJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング。仕事をしながらの職業訓練)が前提となっており、Off-JT(オフ・ザ・ジョブ・トレーニング。仕事をしないで職業訓練をする形態)がどのように行われているかがわからない、または機能していないということが考えられる。そして、これからは雇用の流動化は避けられないので、どうすれば効果的なOff-JTが可能になるのかが大事だということである。
なお、週刊ポストの記事は、「若者自立塾」のことと思われるが、「若者自立塾」がなぜ田舎で就農をさせるのかよくわからない。同居してもいいから(パラサイトシングルなんて日本独自の現象ではない。イタリアにもあるそうだ)都会で仕事を身につけさせる方向になぜならないのか。