YOMIURI ONLINE「五輪サッカー、クラブに選手派遣の義務なし…ＣＡＳ裁定」（http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2008/news/ballgame/foot/news/20080806-OYT1T00684.htm）
によると、「国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）が、２３歳以下の選手を北京五輪へ派遣するのはクラブ側の義務だとする決定を行ったことに対し、スペイン１部リーグのバルセロナなどが不服を申し立てていた件で、スポーツ仲裁裁判所（ＣＡＳ）は６日、クラブ側の訴えを認める裁定を下した」という。
これだけならば、当然のように感じる。そんなのは、クラブと選手の契約の問題だと思うからである（代表に選出されたら代表入りを認める旨の契約を交わせばいいと思う。蛇足だが、日本のプロバスケ、ｂｊリーグにはそういう契約があるようだ。河内敏光『意地を通せば夢は叶う！』（東洋経済新報社）の一読を請う。もっとも、バスケの場合、競合はせいぜいトライアウトと五輪ぐらいだろうが（田臥雄太さんが日本代表を辞退するのはこれが理由だと聞いたことがある））。
意外なのは、次のくだり。
「ＣＡＳは、五輪のサッカーがＦＩＦＡの公式イベントではなく、理事会で選手派遣の義務づけを明確に決めた証拠がないことなどから、クラブ側の訴えを認めた。」
その通りだが、そういう問題なのだろうか。それなら、ワールドカップ派遣はクラブの義務ということなのだろうか。もっとも、ワールドカップの時は、他のイベントなど考えられないので（やっても誰も観ない？）、あまり実益はないか。
こういうことが起こるのは、おそらくサッカー界ぐらいだろう。あと考えられるのは野球だが、こちらはＭＬＢの選手は五輪に出場しないことになっており、誰かが声を上げないと変わらないだろう。
