麻生太郎内閣総理大臣が、11月「20日の経済財政諮問会議で「たらたら飲んで食べて何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言した」そうだが、それについて、麻生さんは、「予防にもっと力を入れることによって医療費全体を抑制できる」と釈明した」という。
その趣旨はわかる。しかし、ちょっと医学の知識(というより、健康についての知識)があれば、病気は決して本人のせいだけでなるわけではないことぐらいわかろうに(そういう意味で、*参照サイトの河村官房長官の発言も、だめである)。
だから、民主党の鳩山由紀夫幹事長が言うように、「支え合う仕組みがあり、それがあるから安心できるという共生の理念」に基づいて制度設計されているのである。
病気の予防も大事だが、まずは麻生さんの失言の予防が大事なようだ。ストーリー物もいいが(まんが含め)、知識物を増やしたらいかがか。情操面(他人に対する普通(辞書的な定義と解して結構)の思いやりがあれば、経済財政諮問会議のような発言は出ないはず)は手遅れかもしれないな。
なお、個人的には、「共生の理念」に基づいた社会保障(保険)制度もいいが、強制の理念に基づく無料化・税化も悪くないと思う。もっとも、採用されないということは、欠点があるのだろう。
*参照サイト
asahi.com「首相、「予防の観点だった」と釈明 医療費巡る発言で」(http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY200811270168.html)