清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

北大に 素直に敬意 表すべき

北海道大学のクラーク会館に、ホームレスの人が避難しているという(詳細はYahoo!ニュース(毎日新聞配信)「<北海道大>厳寒期、居場所失い クラーク会館にホームレス避難」(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090126-00000023-maiall-soci)。

まずは、避難先になっている北海道大学に、われわれは素直に敬意を表するべきだろう(自分ならできるか?読者の皆様はできるか?)。その上で、上記記事を検討したい。

「大学側は「これまで特にトラブルや運営に支障をきたすようなことはなく、やむを得ない」と事実上黙認」→ホームレスの人はトラブルを起こさないのは、支援に携わっている人の本を見れば、常識である(インターネット書店で、「ホームレス」で検索されたし)。

「支援団体からは、国や自治体に冬季用宿泊設備の整備を求める声があがっている」→当然の声だろう。

あるホームレスの人は、「会社倒産後、消費者金融の借金がかさんで夜逃げ同然にホームレスになった。土木作業などのアルバイトで生計を立てるが、景気が悪化した秋以降、仕事が減り「貯金ができず食べるので精いっぱい」」→全くお気の毒で、言葉もない。これもホームレス関係の本を読めばわかるが、ホームレス=怠け者の図式は、偏見に過ぎない。このような記事を書いているブロガーは、その記事を削除されたほうが無難だろう。

「「大学は迷惑だろうが落ち着ける。寝ないと体がもたず、仕事ができない」」→ホームレスの人だって申し訳なく思っているのが伝わるし、仕事のために寝るのは当然で、非難すべきでないだろう。

「夜間の避難先になっていたJR札幌駅前の札幌駅バスターミナルは昨年6月から立ち入りが事実上禁止され、深夜営業のファストフード店には「居眠り禁止」の張り紙を出す店もある」→管理上の問題もあろうから、これらの処置を責める気にもならない。経営者ならば、どんな決断を下せばいいのだろう。

「札幌市が確認している市内のホームレスは109人。(中略)その一方で、市が運営する4カ所の無料宿泊施設の収容数は12人だけ」→行政の責任である可能性が極めて高い事例のようだ。

「「自治体の施策には限界がある。こんな時代だからこそ、国が音頭を取って経済的困窮者を支援しなければならない」」(ホームレス支援団体の代表の発言)→これは地方分権を考えるきっかけとなろう。本当に地方分権がいいのか(財政が苦しくて支援が行き届かない地方公共団体が多数生じるかもしれない)。もっとも、財政難の国が十分支援できるかはわからないが。

「会館を管理する北大の職員は「当面は静観する。不況、解雇……。『明日は我が身』という気持ちもある」とつぶやいた」→だから、ホームレスに同情するのが大人なのだ。ホームレス=怠け者だと書いたり、襲撃するのは、人間と呼ぶに値しないだろう。