小田晋が亡くなった。ご冥福をお祈りします。
本題。その小田晋が亡くなったことにつき、『週刊新潮』2013年5月23日号の見出し(読売新聞2013年5月16日朝刊12版12面)は、「『犯罪者の保身』と『人権派弁護士』を許さなかった「小田晋」教授への弔辞」。
これ、小田晋はバカ、と取れる、極めてまずい見出しである。以下、理由を記す。
日本の刑事訴訟は、当事者主義
であり、裁判所が、例えば被告人が有罪という予断をもってするものではない。当事者である被告人側が「『保身』」を図るのは、むしろ当たり前だろう。
また、「『人権派弁護士』」なのも、弁護士法第1条(http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%95%d9%8c%ec%8e%6d%96%40&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S24HO205&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
)から当然のことで、「『人権派』」でないほうが問題である。
*タイトル敬称略
**2019年12月2日一部修正