「読売の 佐渡金山報道は フェイク」の続き。
kiyotaka-since1974.hatenablog.com
筆者は「読売の 佐渡金山報道は フェイク」において、「日本が約束を破った」ことについて言及したが、朝鮮半島に対して日本が約束を破るのは実はお家芸ではないか?というのが本記事の趣旨である。
筆者の愛読書の一つに、野中広務/辛淑玉『差別と日本人』(角川oneテーマ21、2009)があるが、その169ページと170ページに、野中広務*1の発言があり、それを引用する。
お茶飲まない、食べない、それから泊まらない。全部日本から持って行ったものを食べていたようだ。一切向こうから出されたものは食べないということで徹底しておった。
向こうは共産主義国家とはいえ、もともとは儒教の国ですよ。そういう国に行って、お前が出したものは一切食べんぞと、こんな失礼な言い方があるかと。そこからこの訪朝はまちがっている。(『差別と日本人』p.169)
それと、このあいだ、北朝鮮*2問題に関して新しい情報を仕入れたんだけど、それを聞いて、日本ほど恥ずかしい国はないと思った。2002(平成14)*3年に5人、そして2年後には子どもたちやジェンキンスさんらを帰国させた。これらの見返りとして、北朝鮮側はある条件を出してるんですよ。ところが、それを日本は何一つ履行していない。そのため、北朝鮮側でその時に中心になった人物がいま非常に厳しい状況に追い込まれている。それを耳にして、小泉っていうのはひどいことをしたと思った。
(『差別と日本人』p.170)
まずp.169。韓国に対して同様のことをしていることは確認していないが、本当ならひどいと思ったので、後述の内容と併せて紹介した。
肝心なのはp.170の方。野中の言ったことが真実かは確認していないが、真実であれば、軍艦島の件で日本側が約束を破ったことと似ている。そしてのちに軍艦島の件で約束を破ったわけであるから、野中の発言は真実なのではないか?と現在では思わされる。
誰に対してであれ、約束を破る人を肯定的に評価する人はいないであろう。日本政府も、どこの国に対しても誠実にふるまうべきであることを本記事では主張したい。