清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

学園天国と AKBは ホモソーシャル? (暇空茜問題 日本のミソジニー(2))

 「暇空茜問題 日本のミソジニー

 

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

で取り上げた、NHKEテレ「100分de名著スペシャル 100分deフェミニズム論」の話の続編を。

 

 いろいろ面白い番組であったが、今回取り上げるのは、ホモソーシャル(同性同士の絆)の話。

 

 筆者のメモによると、以下のとおりである。

・男が女を選ぶとき、ライバルも女をすでに選択していることが大切。

 

ホモソーシャルな男の欲望は女に愛されるのではなく、男に認めてもらうことである。

 

・女性にはカネと権力がなかったので、女性のホモソーシャルはない。

 

 これを見て、筆者が思ったのは、阿久悠が作詞した「学園天国」や、AKBグループが以前やっていた「AKB48選抜総選挙」は、男性のホモソーシャルと関係があるのではないか、ということである。

 

 「学園天国」の全歌詞は、Uta-Net(アドレスは後述)で見てもらうとして、筆者が思い出したのは、以下のくだりである。

 

あいつもこいつもあの席を

ただ一つねらっているんだよ

このクラスで一番の 

美人の隣を

あー みんなライバルさ

(以下略。阿久悠「学園天国」(オリジナルの歌唱:フィンガー5)。Uta-Net「学園天国」を参照。

https://www.uta-net.com/song/38408/

 

 このくだりは、まさに男のホモソーシャルを表しているのではないだろうか。みんなが狙ってライバル視するというのが大事なのである。筆者も高校時代、男性生徒の間でどの女子生徒がいいかを話し合ったことがあるが*1、これもホモソーシャルのなせる業か。

 

 AKB48選抜総選挙は、ウィキペディア*2によると、

 AKB48は人数が多いため、メンバー全員をテレビ番組に出演させるのは困難であり、デビュー当初の頃から10 - 20人前後[注 2*3]のメンバーを選抜して出演させている。選抜総選挙が開催されるまでは、プロデューサーの秋元康などのスタッフが、シングル曲ごとにその都度選抜メンバーを選んでいた。しかし、このような方法は完全にスタッフ主導であるため、メンバーやファンから「いつもあのメンバーばかり選抜されるのはえこひいきではないか」「なぜあの子は選ばれないのか」といった趣旨の不満が募っていた。また、センターポジション(ステージの前列中央)は2012年まで前田敦子が務めることが多かったが、これについても「なぜ前田敦子だけがいつもセンターなのか」といった不満があった。そこで、ファンによる人気投票によって選抜メンバーやセンターを決めるという発想が、選抜総選挙を開催するきっかけとなった

とある。

 

 ウィキペディアの内容で正しいのだろうが、序列付けをするということは、ホモソーシャルの側面があるのではないかと筆者は考えてしまった。ファンの男性同士で認めてもらうための参考として。

 

 学園天国とAKB48選抜総選挙は日本の話である。しかし、筆者の経験*4も日本の経験。日本のミソジニーの一部なのか、ヒトが持っている性質なのか。謎であると思っている。

*1:いかなる非難も甘受するが。

*2:2023年1月16日アクセス。

https://ja.wikipedia.org/wiki/AKB48%E9%81%B8%E6%8A%9C%E7%B7%8F%E9%81%B8%E6%8C%99

*3:この部分の内容は省略。

*4:本文「筆者も高校時代、男性生徒の間でどの女子生徒がいいかを話し合ったことがある」のところ。