清高の ニュースの感想 令和版

題名川柳・内容超一流!

枢軸国 日独伊だけじゃ なかったよ(昭和天皇 並べたことは 正しいよ(2))

 「昭和天皇 並べたことは 正しいよ」をさらに展開する。

kiyotaka-since1974.hatenablog.com

 

 筆者は「昭和天皇 並べたことは 正しいよ」をアップするときに、コトバンク「枢軸国とは」(

枢軸国とは - コトバンク

)を調べたが、「
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典『枢軸国』の解説」によると、

 第2次世界大戦時に連合国と対立したアルバニアブルガリアフィンランド,ドイツ,ハンガリー,イタリア (のちに脱落して連合国側に参加) ,日本,ルーマニアスロバキア,スペイン,タイの諸国をさす

のだという。

 

 知らなかった。てっきり、日本、ドイツ、イタリアだけだと思った。

 

 となると、(昭和天皇のみならず、アルバニア等の元首も並べろ!)という批判は可能かもしれない。

 

 しかし、コトバンク「枢軸国とは」を見てもらえればわかるように、中心は日本、ドイツ、イタリアなのだから、ムッソリーニヒトラー昭和天皇を並べるのはやはり妥当である。

 

 ウクライナ政府は謝罪したようだが、正しいのはウクライナ政府の方であり、抗議した人や日本政府が恥を知らないといけないだろう。

ヨーロッパゆえ 救ってあげるが 日本流?

 まずは①テレビ朝日ニュース「『日本に住む一般のロシア人を誹謗中傷しないで』林外務大臣」(2022年4月19日23時25分)をご覧いただこう。なお、以下はテキストの部分を取り上げる。

news.tv-asahi.co.jp

 

 ①によると、

 林外務大臣は、日本に住む一般のロシア人への誹謗(ひぼう)中傷をやめるように呼び掛けました。

 

 林外務大臣:「日本に住む一般のロシア人を、ロシア人であるという理由だけで排斥したり、誹謗中傷することは行わないように改めて呼び掛けたい」

(中略)

 日本に住む一般のロシア人やロシア料理店などがSNS上で嫌がらせを受けていることについて、ロシア人というだけで誹謗中傷などしないように呼び掛けました。

あれ、朝鮮人*1に対して同様のことをしましたかな、日本政府、ならびに国会は?『最新 差別語不快語』(小林健司、にんげん出版、2016)によると、

 1995年に人種差別撤廃条約を批准しながら、日本政府は、この条約にもとづく国内法を整備せず、21年間、放置してきました。その間に凄まじい勢いで拡大したヘイトスピーチは、とくに標的とされた在日韓国・朝鮮人の人々の生命を脅かし、日常の暮らしを侵し、耐えがたいダメージをもたらし続けています。/2016年5月24日、ようやく衆議院本会議で可決成立した「ヘイトスピーチ解消法」(以下略)

だそうで。あと、朝鮮学校*2の児童・生徒がチマチョゴリを切り付けられた時に、今回みたいな熱心さで呼びかけられた記憶はないんだよなぁ

*3

 

 ところで、読売新聞2022年4月25日統合版12版8面「気流」に、「欧米以外には無関心?」という投書があり*4、それによると、

 ウクライナからの避難民を受け入れたというニュースを見た母が、「白人だから受け入れるんだろうね」とつぶやいた

とのこと。

 

 実際はどうか。

 

 筆者がざっと調べた限りでは、ウクライナからの避難民を日本がどれくらい受け入れたかは不明である。一方、難民については、出入国在留管理庁HPにあるpdfファイル「我が国における難民庇護の状況等」

https://www.moj.go.jp/isa/content/001352475.pdf

が参考になる。絶対評価として難民認定が少ないと言える。なお、令和2年の申請者数が少ないのは、COVID-19対策ゆえと思われる。加えて条約難民の数がCOVID-19の影響がない令和元年より多いのは特記しておく。難民認定についてもマシになっているようだが、関心を持っておいた方がいいだろう。そのうえで、ウクライナの避難民については、読売新聞の投書にある「『白人だから受け入れるんだろうね』」が正しいかは保留する。

 

*1:本稿では、朝鮮半島にルーツを持つ人を「朝鮮人」と表記した。韓国人も含む。

*2:初級か中級か高級かは現時点では未調査。

*3:ウィキペディアチマチョゴリ切り裂き事件」参照。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%B4%E3%83%AA%E5%88%87%E3%82%8A%E8%A3%82%E3%81%8D%E4%BA%8B%E4%BB%B6

それによると、1994年「6月17日の参議院予算委員会において、当時法務大臣であった中井洽から、法務省調査によって約四十数の事案が判明しており、その大半が差別的言語を伴う「完全なる人権意識の欠如」したものであるとの報告もされている」とあるので、放っておいたことはないようだが、小泉純一郎政権時に拉致が明らかになった場合にその類の警告を受けた記憶がない。

*4:読売新聞社著作権を持つと判断し、勝手ながら投稿者の名前は伏せました。

昭和天皇 並べたことは 正しいよ

 びっくり仰天のニュースが。

 

 ①産経新聞ウクライナ投稿に政府が抗議 昭和天皇ヒトラー並べ『ナチズム、全体主義』」(2022年4月25日13時44分)

www.sankei.com

によると、

 磯崎仁彦官房副長官は25日の記者会見で、ウクライナ政府の公式アカウントが昭和天皇の肖像をナチス・ドイツヒトラーなどと並べナチズム、全体主義の象徴とした動画を発信したことに関し「同列に扱うことは全く不適切で極めて遺憾だ。直ちに削除するよう申し入れた」と述べた。

 

 動画は1日に投稿された。ロシアのプーチン政権を「現代のファシズム」と批判し、全体主義やナチズムは1945(昭和20)年に敗北したとするシーンで昭和天皇の肖像とともに、ヒトラーとイタリアの独裁者ムソリーニの写真を並べている

とのこと。

 

 そして、②毎日新聞ヒトラーと一緒に昭和天皇の写真 ウクライナ政府が動画から削除、謝罪」(2022年4月25日7時58分(最終更新 同 13時22分))

mainichi.jp

によると、

 ウクライナ政府は24日、ツイッターに投稿した動画の中で、昭和天皇の顔写真を掲載したことに日本国内のネットユーザーなどから批判が高まった事態を受け、動画から昭和天皇の顔写真を削除し、謝罪した。当初の動画には、ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を行ったナチス・ドイツの独裁者ヒトラーやイタリアのファシズム指導者ムソリーニと共に、昭和天皇の顔写真を並べていた。

 動画は「現代ロシアのイデオロギー」と記した英語の字幕から始まる1分21秒の映像で、プーチン露大統領の演説などが映し出され、ロシアの「差別主義」を非難している。問題の場面は1分11~14秒付近で「ファシズムとナチズムは1945年に敗北した」と記し、昭和天皇ら3人の顔写真を並べていた

とのこと。

 

 ウクライナ政府の動画は、記事の限りでは何も問題ないが、それに難癖をつける日本政府、そして日本人が相当数いたということが恐ろしい。

 

 そもそも、大日本帝国、ドイツ、イタリアが、枢軸国*1の中心だったことは、否定のしようがない。

 

 また、ナチズムも否定のしようがない。

ナチズムとは - コトバンク の『日本大百科全書(ニッポニカ)』の解説を引用しよう。

 1920年代から第二次世界大戦終結まで、ドイツの民族運動を指導し、33年以後は政権を担当した「国民社会主義ドイツ労働者党」(略称ナチス、ナチ党)の思想原理。この時期にイタリアや日本でも登場したファシズム全体主義の一種。したがって、ナチズムは、ファシズムに共通の性格をもち、反個人主義反自由主義、反民主主義、反議会主義、反社会主義、反マルクス主義などを標榜(ひょうぼう)するとともに、国家すなわちファシズム政権が政治・経済のあらゆる面にわたってコントロールすること、また国益が私益に絶対的に優位することを主張する

大日本帝国について、これらを否定できるだろうか?治安維持法大政翼賛会*2、など。

 

 しかし、『日本大百科全書(ニッポニカ)』によると、肝心なのは以下のところらしい。

 しかし、ナチズムの特色は、とくにその民族の概念にみられる

これを出されると、(大日本帝国とナチズムを結び付けていいものか)と思ってしまったが、前述の「共通の性格」*3があるので、やはりドイツ、イタリアと同一視されても仕方がない。そして、大日本帝国の主権者は、天皇である*4。だから、1930~40年代の天皇である昭和天皇ヒトラームッソリーニと並べるのは妥当であり、文句を言うべきではなかった。

 

 なお、②に「『差別主義』」とあるが、植民地にした朝鮮半島出身者を日本人と平等に扱ったという根拠を筆者は知らない。それどころか、昨今賑わしている、いわゆる徴用工問題は、日本人にも適用された国民徴用令のみの話ではなく、その前段階の官斡旋なども問題とされており、歴史学の世界において「朝鮮人強制連行」*5とされているものである。従って、大日本帝国の「『差別主義』」を否定できない。

 

 というわけで、ウクライナ政府の公式動画の内容は妥当なのだが、日本政府、ならびに、一部日本人の脅しに屈してしまったようだ。肝心なのはウクライナの勝利でも(だから日本政府や日本人の抗議に謝罪したものと思われる)、日本人として恥ずかしく思った。

 

 

*1:コトバンク「枢軸国」をご一読。

https://kotobank.jp/word/%E6%9E%A2%E8%BB%B8%E5%9B%BD-83272

*2:正直、筆者の理解が甘かったので、読者の皆様においては、コトバンク大政翼賛会」を素直に読んでほしい。

https://kotobank.jp/word/%E5%A4%A7%E6%94%BF%E7%BF%BC%E8%B3%9B%E4%BC%9A-91487

*3:コトバンク「ナチズム」の『日本大百科全書(ニッポニカ)』の解説より。

*4:大日本帝国憲法第1条、第3条、第4条参照。『ポケット六法令和4年版』(有斐閣)の、日本国憲法第1条の参照条文を参照した。

*5:コトバンク朝鮮人強制連行」をご一読。

https://kotobank.jp/word/%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%BA%BA%E5%BC%B7%E5%88%B6%E9%80%A3%E8%A1%8C-98019

 なお、外村大『朝鮮人強制連行』(岩波新書、2012)、ならびに『朝鮮史(新版 世界各国史2)』(武田幸男・編、山川出版社、2000)においても言及されている。

靖国神社 特別なのと 岸田さん

 NHK NEWS WEB「岸田首相 靖国神社に『真榊』奉納 春の例大祭にあわせて」(2022年4月21日17時55分)をご覧いただこう。

www3.nhk.or.jp

 

 記事によると、

 (4月。筆者補足)21日から始まった靖国神社の春の例大祭にあわせて、岸田総理大臣は「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。

(中略)岸田総理大臣は「内閣総理大臣 岸田文雄」と記した木札が添えられた「真榊」と呼ばれる鉢植えの供え物を奉納しました。

 関係者によりますと、岸田総理大臣は総理大臣に就任する前は「真榊」を奉納したことはありませんでしたが、就任直後に開かれた去年秋の例大祭では安倍 元総理大臣や菅 前総理大臣の対応を踏襲して奉納し、今回も同様の対応をとったということです*1

という。

 

 これは、岸田文雄・現内閣総理大臣が、靖国神社を特別なものとしたのである。今まで奉納しなかったのに、内閣総理大臣になったとたんに奉納したわけだから。

 

 真榊とは、

真榊とは - コトバンク によると、「ツバキ科の常緑高木,園芸植物」*2という。また「神事に用いる木」*3でもある。

 

 筆者は真榊を奉納したことはないのでどれくらいするのかがわからないが、内閣総理大臣として公金を支出し、内閣総理大臣として奉納したとすれば、日本国憲法の信教の自由、ならびに政教分離の建前からすれば問題ではないだろうか*4

 

 やはり、日本の行政府の長としては、靖国神社に関わることを慎んだ方がいいと筆者は思った。これは中国や韓国の問題ではなく、日本の、それも人権問題である。

*1:原文は段落の冒頭を1文字空けていないが、筆者が読者の便宜を図るために1文字空けた。

*2:『動植物名よみかた辞典 普及版』による。

*3:デジタル大辞泉』による。

*4:もちろん、目的効果基準など、憲法判断の基準があることは承知しているが、本稿では詳細に検討しない。

朝日記者より ダイヤモンドが より悪いが

 まずは2022年4月7日5時に朝日新聞がアップした、「朝日新聞社編集委員の処分決定 『報道倫理に反する』 公表前の誌面要求」

www.asahi.com

をご一読ください。

 

 朝日新聞の記事によると、

 朝日新聞社は6日、外交や米国・中国を専門分野とする編集委員の峯村健司記者(47)を停職1カ月とする懲戒処分を決めた。(略)安倍晋三元首相が週刊ダイヤモンドのインタビュー取材を受けた後、ダイヤモンド編集部の副編集長に公表前の誌面を見せるように要求した峯村記者の行為について、報道倫理に反し、極めて不適切だと判断した。

(中略)

 調査結果によると、ダイヤモンド編集部は外交や安全保障に関するテーマで安倍氏にインタビューを申し入れ、3月9日に取材を行った。取材翌日の10日夜、峯村記者はインタビューを担当した副編集長の携帯電話に連絡し、「安倍(元)総理がインタビューの中身を心配されている。私が全ての顧問を引き受けている」と発言。「とりあえず、ゲラ(誌面)を見せてください」「ゴーサインは私が決める」などと語った。副編集長に断られたため、安倍氏の事務所とやりとりするように伝えた。記事は3月26日号(3月22日発売)に掲載された*1

 峯村記者の行為について本社は、政治家と一体化して他メディアの編集活動に介入したと受け取られ、記者の独立性や中立性に疑問を持たれる行動だったと判断し、同編集部に謝罪した。

 峯村記者は社内調査に、「安倍氏から取材に対して不安があると聞き、副編集長が知人だったことから個人的にアドバイスした。私が安倍氏の顧問をしている事実はない。ゲラは安倍氏の事務所に送るように言った」と説明している。昨年、副編集長から取材を受けたことがあり、連絡先を知っていたという。

 峯村記者は「安倍氏とは6年ほど前に知人を介して知り合った。取材ではなく、友人の一人として、外交や安全保障について話をしていた。安倍氏への取材をもとに記事を書いたことはない」と説明している。

 朝日新聞社は峯村記者の行為を裏付けるために安倍氏の事務所に質問書を送った。事務所からは「ダイヤモンド社の取材を受けた際、質問内容に事実誤認があり、誤った事実に基づく誤報となることを懸念した。峯村記者が個人的に(副編集長を)知っているということだったので、(安倍氏が)マレーシア出張で時間がないこともあり、事実の誤りがないかどうかについて確認を依頼した。峯村氏からは電話で『インタビューの内容について確認はできなかった』と聞いている」との回答が寄せられた。(以下略)

 

 これが事実であれば、当時朝日新聞の峯村健司さん*2が「政治家と一体化して他メディアの編集活動に介入した」*3とされても仕方がない。

 

 ただ、朝日新聞、ならびに峯村さんを庇うわけではないが(後で峯村さんのnoteを検討する)、そもそも『週刊ダイヤモンド』が、なぜ(別論点とは言え)118回も国会において虚偽答弁をした*4安倍晋三さんにインタビューをしたのだろうか。そちらの方がずっと問題で、「朝日新聞記者が権力*5と一緒になって介入してきたんだい!」と被害者ぶってはいけない。

 

 なお、峯村さんのnote「朝日新聞社による不公正な処分についての見解」(2022年4月7日6時22分。

https://note.com/kenji_minemura/n/na8bcec8efb30

*6もざっと読んだが、記者以前に社会人としてどうかという人のようである。以下、引用して検討する。

 

 私はひとりのジャーナリストとして、また、ひとりの日本人として、国論を二分するニュークリアシェアリングについて、とんでもない記事が出てしまっては、国民に対する重大な誤報となりますし、国際的にも日本の信用が失墜しかねないことを非常に危惧しました。また、ジャーナリストにとって誤報を防ぐことが最も重要なことであり、今、現実に誤報を食い止めることができるのは自分しかいない、という使命感も感じました。この時、私の頭によぎったのが、朝日新聞による慰安婦報道です。誤った証言に基づいた報道が国内外に広まり、結果として日本の国益を大きく損なった誤報でした*7

 へぇ、朝日新聞って国営だったんだ。「日本の国益を大きく損なった」*8ことを問題視しているわけだから。実際の朝日新聞は株式会社*9だけど。株式会社なら、まずは株主が大事だろう。もちろん企業として成長するには消費者が買ってくれないと話にならないわけで、消費者の利益にならないとダメに決まっている。それより「国益*10が重要なわけがない(仮に真実であれば日本の信用が失墜しても報じなければならないだろう)。この程度もわからないのだから社会人として未熟なのはよくわかった。なお、「朝日新聞による慰安婦報道」*11がそれほど重要ではないことにつき、ウィキペディア「クマラスワミ報告」をご一読あれ。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%9F%E5%A0%B1%E5%91%8A

 

 読み進めると、以下のようなことも書いてある。

 朝日新聞社は2014年、(略)東京電力福島第一原子力発電所事故にかかわる「吉田調書」をめぐる報道などで、読者や社会の信用を大きく傷つけました。問題を検証した朝日新聞社の第三者機関「報道と人権委員会」(PRC)は「報道内容に重大な誤りがあった」「公正で正確な報道姿勢に欠けた」と判断しています。(中略)/私はこうしたいかなる「角度」をつけないために、事実を徹底的に掘り下げ、思い込みを排除して客観的な報道をしてきました。こうした姿勢が評価され、「ボーン・上田国際記念記者賞」および「新聞協会賞」という外部の栄誉ある賞をいただいたと自負しております。SNS上でも「朝日新聞の良心」と言われる所以だと思っております。

2022年4月7日の時点で、こんな中傷を書いちゃったの?それも旧所属会社の?これも社会人としてアウトだと思うぞ。実際は、朝日新聞の吉田調書報道が誤報であるかが怪しいのに。『朝日新聞「吉田調書報道」は誤報ではない: 隠された原発情報との闘い 』(海渡 雄一 /河合 弘之/ 原発事故情報公開原告団弁護団彩流社、2015)をご一読。まぁ峯村さんに、一社会人としての「良心」がないことが分かった騒動劇であった。

 

 喧嘩両成敗のつもりはない。より悪いのは、118回も虚偽の答弁をしたという「実績」があって信用できない安倍晋三さんのインタビューした『週刊ダイヤモンド』であるが、峯村さんの問題ある人間性も明らかになってしまった。

*1:オンラインにおけるタイトルは、「安倍晋三元首相に直撃、なぜ非核三原則に抵触しても核共有の議論に踏み込むのか
安倍晋三元首相インタビュー」(2022年3月23日5時10分。

https://diamond.jp/articles/-/299748

*2:現在は青山学院大学客員教授。note参照。

https://note.com/kenji_minemura/

*3:朝日新聞デジタル朝日新聞社編集委員の処分決定 『報道倫理に反する』 公表前の誌面要求」

*4:Googleニュースにおいて「安倍 虚偽答弁 118回」で検索した結果は、

https://news.google.com/search?q=%E5%AE%89%E5%80%8D%E3%80%80%E8%99%9A%E5%81%BD%E7%AD%94%E5%BC%81%E3%80%80118%E5%9B%9E&hl=ja&gl=JP&ceid=JP%3Aja

*5:安倍晋三さんは衆議院議員である。

*6:もしなかった場合は、アーカイブの方にアクセスすれば見つかるかもしれない。

https://archive.ph/2022.04.07-030136/https://note.com/kenji_minemura/n/na8bcec8efb30

*7:峯村健司 note「朝日新聞社による不公正な処分についての見解」

*8:*7と同じ。

*9:朝日新聞HP「会社情報」参照。

https://www.asahi.com/corporate/guide/outline/11208885

*10:*7と同じ。

*11:*7と同じ

「中毒」より 「おごってもらう」が 問題か

 すごいニュースが飛び込んできましたなぁ。毎日新聞吉野家、役員の不適切発言謝罪 『生娘を薬漬けのように牛丼中毒に』」(2022年4月18日16時23分。最終更新同20時)

mainichi.jp

によると、

 牛丼チェーン大手の吉野家は18日、同社役員が不適切な発言をしたとして、「多大な迷惑と不快な思いをさせたことに対し、深くおわび申し上げます」とする謝罪文*1を発表した

という。

 

 読み進めると、

 受講生とみられるネット交流サービス(SNS)への投稿によると*2、常務は若い女性向けのマーケティング戦略について「生娘をシャブ漬け戦略」と表現。「田舎から出てきたばかりの若い女の子を生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらうようになれば絶対に食べない」などと発言したという。

とのこと。

 

 意図はわかるのよ、若い女性に牛丼を食べさせたいという。しかし、それを「『中毒』」*3と表現するのはいかがなものだろう。

 

 ただ、筆者の関心は「『男に高い飯をおごってもらうようになれば絶対に食べない』」*4の方に向いてしまった。もちろん男がおごる場合が多いだろう。しかし、これはジェンダーによる決めつけであって、この点からも咎められなければいけない。おごる立場にされて苦しむ男性もいるし、おごられることによって女性を弱き者、軽視されていい者とされてしまうからである。

 

 まぁ、ごめんで済むなら警察要らないというか、秩序が保てないだろう。然るべき処分を吉野家は下すと予想する。

*1:2022年4月18日アクセス。

https://www.yoshinoya.com/wp-content/uploads/2022/04/18153702/news202204183.pdf

*2:毎日新聞の記事による。筆者未確認も、他者も報じているようなので、事実としてよいと判断した。

*3:毎日新聞吉野家、役員の不適切発言謝罪 『生娘を薬漬けのように牛丼中毒に』」

*4:*3と同じ。

上方漫才に 興味を持った 番組(コロナゆえ 番組終了? またひとつ(2))

 NHK総合テレビで12時15分から*1放送していた「バラエティー生活笑百科」(以下、「生活笑百科」と表記)が、2022年4月9日放送分をもって終了したが(ただし、最終回は、2022年4月15日11時5分から再放送予定(東京において))、新型コロナウイルス蔓延と絡めて書いたら*2、それだけでまとまってしまったので、別の観点から書いてみたい。

 

 筆者の場合、最初に見始めたころから法律問題に興味があったので、番組を楽しめたが、「生活笑百科」がよかったのは、上方漫才をいろいろと見られたことである。

 

 筆者の見始めのころは、オール阪神巨人が毎週漫才を披露していた。今に至るまで面白い漫才を披露するスーパーなコンビである。

 

 ただ、筆者が一番好んだのは、横山たかしひろしである。ツカミで「みんな、笑えよ!」と横山たかしが言う。よく考えれば(笑わせるのがあなたたちの仕事でしょ)となるが、笑ってしまうのだ。続けて横山たかしがいろいろスケールの大きい法螺を吹くが、最終的には相方の横山ひろしさん*3にツッコまれて赤いハンカチ*4をかじるというパターン。「生活笑百科」では、回答者に「助けてーな」というのがお約束。爆笑させられ、それで上方漫才に興味を持った。

 

 「生活笑百科」にはいろいろな漫才師が出ていた。夢路いとし喜味こいし、横山ホットブラザースといったレジェンドから、今現在のベテラン漫才、そして、ゴールデンタイムにはあまり出ている印象はないが*5漫才に向き合っている人たち。そういう人たちが全国放送のテレビに出る機会が「笑点」(日本テレビ)くらいになるのは残念である。ラジオであれば「上方演芸会」(NHKラジオ第1で毎週土曜日19時20分から放送中)はあるが、その「上方演芸会」を聴取するきっかけになったのも「生活笑百科」である。やっぱりなくなるのは残念である。

 

*1:レギュラータイムで、時間が変わることはあった。

*2:「コロナゆえ 番組終了? またひとつ」(

https://kiyotaka-since1974.hatenablog.com/entry/2022/04/12/222155

)のこと。

*3:本稿では、故人、ならびにグループ名、法人は敬称略とした。

*4:いつの「上方演芸会」(NHKラジオ第1)か忘れたが、「不幸の赤いハンカチ」だそう。「幸せの黄色いハンカチ」から題材を取ったものと思われる。

*5:プレバト!!」(毎日放送・制作、TBS系列全国ネット。吉本興業が制作協力)などをイメージ。「プレバト!!」には漫才コンビがよく出ている。他の番組はよく知らない。